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遠出しないで電車に乗って日帰りハイキング 大きな観音様にお参りし丘の上からの絶景を楽しむ歩く旅

わか子ライター

ハイキングに行きたい!
そう思う時はありませんか?

日常から少し離れて、自然の中へ。いつもと違う非日常の世界の中で、一日ゆっくり過ごしたい。そう思う時は誰にでもあると思います。
そんな時に、どこか手軽に出かけられる場所は?あまり遠くなくて、ゆっくりと自然の中をハイキング出来るコースで、危険も少ない場所…。

霞丘陵

東京の奥座敷ともいわれる東京都青梅市にある霞丘陵は、奥多摩山塊よりせり出す尾根の端にあり、標高も200m前後の手ごろに登れる丘が広がっています。ハイキングコースも整備されているので、初心者の方でもハイキングを楽しめます。

ハイキングコースの途中には展望台やベンチも整備されています。途中で休憩をしながら、お昼ご飯を食べる青空ランチも楽しみの1つであり、運動してお腹が空いて食べる食事は、何時もの何倍も美味しく感じるものです。

塩船観音寺

このハイキングコースでは塩船観音寺の境内を進んで行きます。
塩船観音寺とは真言宗醍醐派の別格本山でもあり、推古天皇の時代(592年〜628年)に創建されたと伝えられている長い歴史があるお寺です。周囲が小丘に囲まれて船の形に似ているところから「塩船観音寺」と名付けられています。

塩船観音寺(東京都青梅市塩船)境内の奥には高さ13mの観音像が祀られている。
塩船観音寺(東京都青梅市塩船)境内の奥には高さ13mの観音像が祀られている。

塩船観音寺は花の名所

塩船観音寺はつつじが有名なお寺です。毎年春(特に5月)には2万本ものつつじが咲き誇る色鮮やかな景色を楽しむことが出来ます。この期間には、つつじ祭りが開催され、毎年多くの観光客で賑わいます。(つつじ祭り期間中は入山料が必要)

つつじが有名な塩船観音寺ではありますが、6月には紫陽花、7月頃になるとやまゆり、秋には彼岸花と、四季折々の花も楽しむことができます。

巨大観音像の足元からの眺め
巨大観音像の足元からの眺め

塩船平和観音

すり鉢状の地形の小高い丘の上には、2010年に建立された塩船平和観音像があります。境内より大観音像に続く参拝路があるので、観音様の足元に向かって歩き進みます。
高さ13mもある大観音像を足元から見上げると共に、その場所から目の前に広がる境内の景色は言葉にならない程の迫力と美しさです。そして、その向こうには関東平野が広がる壮大な眺めを楽しめます。

塩船平和観音像を足元から見上げる。
塩船平和観音像を足元から見上げる。

霞丘陵ハイキング

霞丘陵ハイキングは色々なコースを組めるので、体力に合わせてハイキングを楽しむことが出来ます。今回は、山歩きを中心にしたハイキングコースと、川沿いを楽しむハイキングコースの2コースをご紹介します。

2つのコースはスタートはJR青梅線の東青梅駅で、塩船観音寺までの距離は約2.5kmです。塩船観音寺に参拝し、境内より塩船平和観音像がある丘の上に向かって歩き進み、観音像の裏より霞丘陵のハイキングコースへと進みます。ハイキングコースには展望台や随所にベンチもあります。
山道であるハイキングコースを抜けた後は一旦丘の上にある車道にでます。車道にはゲートがありますが、ハイキングコースはゲートを抜けて桜並木を歩き進んで行きます(立正佼成会桜並木遊歩道区間)。その先で、丘陵を降りて遊歩道を抜けると一般道にある交差点にでます。

霞丘陵から岩蔵温泉郷へと続く山道を歩く約8kmコース

一般道に出ると道路を渡った先から再び山道へと入っていきます。秋葉大権現の石碑や、富士山ビューポイントを通りながら、再び山の自然を満喫して岩蔵温泉郷に降り、岩蔵温泉バス停がゴールです。
岩蔵温泉バス停からはJR青梅駅、西武飯能駅行きバスがあります。

霞丘陵より霞川沿いを歩く約9kmのハイキングコース

若干の距離が長くなるコースですが、いったん丘陵を降りて一般道に出た後は霞川沿いのハイキングコースを歩きます。山道に不慣れな方や体力に自信のない方にはアップダウンが少ないのでお勧めのコースです。川沿いを歩いた後は、出発した東青梅駅に戻ってくる周回コースです。

霞丘陵ハイキングコース

Googleマイマップへのリンクはこちら

※ハイキングコースには自動販売機やコンビニエンスストアが本当に少ないので、事前に十分な水分と食べ物を準備しておくと安心です。

実際に歩かれる場合にはこちらの地図がダウンロードできるので便利です。
青梅市観光歩き道マップ(青梅観光案内所)

ライター

東京都在住のおばさんです。子育てが落ち着いてきた頃より趣味で登山や街道歩き等を始めました。歩く旅は大変だというイメージがありますが、歩く事で解る楽しみもあります。実際に歩く旅をして、歩く旅の楽しさをお伝えしたいと思っています。

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