【おば見え加速】美容外科でのたるみ改善が意味なしになる3つの「手抜きしてはいけないセルフケア」
近年では、美容クリニックの乱立と市場競争により美容整形も低価格化し、決して富裕層のだけのものではないサービスになってきました。
アラフォー界隈になるとシワやたるみなど、明らかな加齢現象に悩まされる方も少なくないですよね。
若い時に比べたらほほのたるみやフェイスラインのもた付きは、明らかな「老い」の象徴として感じられるはずです。
そんな時に検討されるのがいわゆる「リフトアップ」系の処置。
ライトな糸リフトの処置、がっちりと切開をして余分なたるみを取ってしまう手術やレーザー系スキンケアですっきりと引き締めて、見た目印象を変化させるものなどさまざまあります。
しかし、たるみ自体はかなり改善しているにも関わらず、何だか若返ったような気がしないと感じられる場合があるのです。
筆者は長年美容外科で看護師として勤めていました。糸系のライトなリフトアップからフェイスリフトのようにがっちりと切開をして引き上げるリフトなど、さまざまなたるみ対策処置の患者様をたくさん見てきました。
特にフェイスリフトのような切開系の処置を受けた患者様は、
・処置後に本当に若く見えるようになった
・明らかに「無理して皮膚を引き上げました」
どちらかの印象になるか、はっきりとわかれていたのです。
今回は、美容外科クリニックで勤めていた筆者が、「若返りのリフトアップ系処置をしたにもかかわらず、おば見えが改善しない」と感じる原因について解説します。
はっきり言います!老け見えにつながる要因はたったの3つ!
この3つの箇所のお手入れをきちんとしていないと、どんなに色々な処置を頑張っても年齢を隠せない違和感のある印象になってしまいますよ!
逆に言うとこの3つの箇所をきちんとお手入れしていれば、多少たるみが生じていたりシワが刻まれたとしても、若々しい見た目印象をキープすることができるでしょう。
今回紹介する3つの原因は、自宅でのセルフケアでも十分にお手入れできるケアです。
美容整形までは行かなくても、自宅でなんとか若見えにつなげたいと考えている方は是非参考にしてください。
老け見え要因①肌
「肌質が悪いと老け見え」は、絶対に断言できること。肌のお手入れが十分じゃない人は何をしても若くは見えません。
特にアラフォー界隈から目立ってくる「毛穴の開き」と「くすみ」。この2つは若い年齢の方であれば、何もしなくても見られなかったり、ちょっと化粧をするだけで十分カバーできるぐらいのお悩みです。
アラフォー界隈になってくると、たるみに引っ張られて毛穴の開きが縦長に変形してきたり、長年の紫外線暴露や間違ったスキンケアのダメージにより肌がどんどんくすんできます。
肌質の変化により、化粧をしても肌の滑らかさや艶やかさが演出されずに、顔全体がどんよりとした暗い印象になってしまいます。
リフトアップ系処置をして、お顔のハリ感が出たとしても、近づいた時に肌のくすみや毛穴の開きが残っているような状態であれば、たるみがなくとも老けている印象になってしまうのは明らか。
芸能人や有名人を見てみても、明らかに「リフトアップした形跡はあるけれども年齢を隠せていない」違和感のある顔のハリ感を感じる人もいますよね。
そのような人たちに注目してみてください。
たるみだけに意識を向けてしまい、スキンケアを疎かにしているからこそ肌の質感と顔を無理やり引っ張ったであろう不自然なハリ感とのギャップが強くなってしまい、老け見えの印象をカバーすることができなくなっているのです。
逆に言えばスキンケアをしっかりとして、肌のくすみや毛穴の開きがなく艶やかな肌質を演出できれば、多少たるみが出ていようが細かなシワが刻まれていようが光の乱反射によりそれらのお悩みがぼやけます。
肌がつややかでくすみがないだけでも、実年齢よりも若く見えるケースが多いはず。
肌質がいいということはそれだけで若見えにつながるので、スキンケアをしっかりとすることが何よりも重要です。
そしてスキンケアに関して、美容外科に勤めていた1人としては必ずしもお金をかければいいというわけではないのも実感しています。
プチプラ製品でもしっかりと自分の肌質に合ったお手入れをきちんと継続していれば、くすみや毛穴の開きを上手にケアすることもできるでしょう。
自宅でのスキンケアのポイントは
「高いものをケチケチ使う」のではなく「安くても頻繁にたっぷりとケアをする」というのが重要です。
・安くてもたっぷり使える化粧水、美容液で頻繁に保湿。毛穴が開く要因を作らない
・しっかりと紫外線ブロックをしてくすみの原因を作らない
この2つを毎日の生活の中でこまめに行うことを意識するだけでも、肌質の変化を実感できるはずです。
老け見えポイント②髪
リフトアップ系処置をしても老け見え印象が改善しない原因その2が「髪」です。
髪も年齢に応じた非常にダメージを受けやすい部分。若くてもパーマやカラーなどによりダメージを受けた髪は、パサつきが増し広がりを見せたりうねりが生じることもあります。
しかし、年齢を重ねた髪の毛は、何もしていなくても髪内部の栄養素が不足し細くなったりうねりが生じたり、髪の毛自体が弱くなってしまうのです。
髪がつややかでまとまりがあるのは、若さの象徴の一つ。
若い人であれば、多少カラーやパーマをしていても髪がパサついたりうねりが生じたりということは少ないです。
しかし、年齢を重ねた髪にカラーやパーマはもちろん、日々の紫外線ダメージや摩擦などによりキューティクルが開き、元々不足しがちになった髪の内部の栄養素もさらに流出、よりパサつきと内部の栄養素が損失しやすい状況になっています。
髪は顔の額縁と言われるように、額縁のセンスが悪かったりボロボロだとせっかくの素敵な絵も印象値が下がってしまいますよね。リフトアップをしてたるみを取ったとしても、髪がバサバサでうねりがありツヤ感がなければ「古びた額縁」で飾っているようなもの。
たるみケアをして若見えを目指すなら、髪の毛の質感も意識してヘアケアをしっかりとして、つやつやでまとまりのある髪質を目指しましょう。
自宅でのヘアケアのポイントは
・加齢により不足した内部の栄養素を補うこと
・補修した栄養素を閉じ込めること
が重要です。
(イメージ画像参照)
自宅でのおすすめヘアケアは
・トリートメントで内部の栄養補給
・ヘアマスクやヘアオイルで髪の表面を保護
この2つ。
内部補修は特に髪のたんぱく質を補えるようなケラチン系のトリートメントを活用できればなおよしです。
老け見えポイント③歯
おば見えの大きな要因、その3は「歯」。
髪や肌は黙っていても他人から見られる場所ですが、歯はお話をしたり笑顔を作った時に見える場所。
黙っていたら若く見えるのに、笑った瞬間「うわっ」と思われる原因になるのが「歯の老化」です。
一見注目されにくいところではあるのですが、歯も加齢によって老化現象が生じます。
まずは起こりやすい加齢的変化が「歯の黄ばみ」。
歯の構造として、歯の表面を守るエナメル質の中に象牙質というものがあります。
表面のエナメル質は、歯磨きをしたり長年食べ物を食べた時の咀嚼などにより徐々に摩耗したり、食事に含まれている酸性の成分で溶けだしてしまう性質があるため、年齢を重ねるごとに徐々に薄くなってきます。
エナメル質が薄くなることにより、その下にある象牙質の黄色味が見えやすくなり歯が黄ばんで見えるようになるのです。
また、長年歯のケアをおろそかにしていると、食べ物や飲み物に含まれるポリフェノールが要因となりステインという着色汚れが歯に付着します。
喫煙者であればタバコのヤニが歯の黄ばみとして付着するので、より歯の黄ばみが目立ちやすくなるでしょう。
さらに、歯だけではなく歯茎も年齢により老化します。歯茎の後退が加齢現象の一つとされていて、歯周病や知覚過敏の要因ともなっていますね。
歯茎の色味が悪くなっていたり、痩せて歯の隙間が目立ってしまえば、笑った時に年を取った印象の悪い口元の要因となってしまいます。
笑った時やお話をした時の印象で、せっかくの若見え印象をにギャップを生じさせないためにもしっかりと歯のセルフケアも意識したいところ。
歯のセルフケアで意識したいのは
・ホワイトニング効果のある歯磨きを活用すること
・歯間ブラシやデンタルフロスなどを活用してお口の健康を意識すること
です。
歯のセルフケアも日々の積み重ね。理想であればクリニックでホワイトニングやホームケア用のホワイトニングを活用するのが望ましいです。
しかし、予算的に見合わないというケースもあるでしょう。着色汚れは日々の積み重ねでもあるので、毎日きちんとリセットをして少しでも歯の黄ばみの軽減につなげるような意識を持ってケアをしましょう。
美容外科でリフトアップしても「明らかにおばさん」な人は、「肌・髪・歯」が汚い!
美容外科レベルのたるみケアをしても、明らかにおば見えになっている、その要因は「肌・髪・歯」の違いにありました。
逆にいうとたるみそのものだけではなく「肌・髪・歯」がきちんときれいであれば、多少たたるみがあっても「丸顔でキュートだな」という印象になりますし、こまごまとした小じわなんてほとんど目につきません。
実際に診療現場では、医師から「あなたの場合、たるみケアと一緒にスキンケアレーザーもおすすめします」と診断される方も、実は少なくないのです。
これは「あなたの場合、フェイスリフトで引き上げただけでは若見えになりませんよ。だって肌の老化がひどいもん」と言われているのと同義です。
ですので本気の若見えを目指すなら、まずはセルフケアでも十分対処できる「肌・髪・歯」のセルフケアをしっかりとすることから始めましょう!