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カーショウから1試合に2本塁打は10人未満。この選手は2度目

宇根夏樹ベースボール・ライター
フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)May 5, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月5日、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)は、3回裏と5回裏にホームランを1本ずつ打った。どちらのホームランも、相手の投手はクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)だ。

 カーショウから1試合に2本のホームランを打ったのは、延べ9人目。その前の8人は、2010年8月6日のアダム・ダン、2012年5月2日のカルロス・ゴンザレス、2013年7月21日のジェイソン・ワース、2013年9月8日のジェイ・ブルース、2017年6月19日のホゼ・レイエス、2019年8月20日のボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)、2020年8月8日のオースティン・スレイター(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、2021年4月23日のタティースJr.だ。

 タティースJr.は、カーショウとの対戦で、通算20打数7安打を記録している。2019年が5打数3安打、2020年が3打数0安打、2021年が9打数2安打、2023年はここまで3打数2安打だ。直近の4安打は、すべてホームランということになる。

 また、カーショウから通算4本塁打は、3番目に多い。5本塁打のノーラン・アレナード(現セントルイス・カーディナルス)とクリスチャン・ウォーカー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)に次ぎ、ダンとチャーリー・ブラックモン(コロラド・ロッキーズ)の2人と並ぶ。

 ドジャースとパドレスは、どちらもナ・リーグ西地区のチームなので、今シーズン、カーショウとタティースJr.が再び対戦する可能性は低くない。これまで、1シーズンにカーショウから3本以上のホームランを打った選手はいない。

 なお、タティースJr.は、カーショウだけでなく、メリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)からも通算4本塁打を記録している。こちらは、4本とも試合が異なる。2019年4月1日と13日、2020年8月8日、2023年4月22日だ。その1本目は、タティースJr.のメジャーリーグ初本塁打とケリーのメジャーリーグ初被本塁打。直近の4本目は、タティースJr.にとって、出場停止明けの初本塁打となった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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