4人の子の母が実践する、おもちゃを捨てたくない子どもがすんなり受け入れることができる「魔法の言葉」
「遊んでいないおもちゃを捨てたいのですが、子どもがダメ!と言って困ってます」と小学校低学年の子どもの母親が言っていました。
明らかに遊んでいないとわかるのにいざ捨てるとなるとダメと言われる、こんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
こんなことなら子どもに内緒でこっそり捨てればよかった、と言う人もいるのですが、今日はこんな時におススメのある魔法の言葉を紹介します。
これは子どもだけではなく、大人が捨てられないと思う時にも有効です。
「捨てる」ではなく「卒業」を
それは「捨てる」ではなく「卒業」と言う言葉です。長い間遊んでいないおもちゃを「もう遊んでないのだから捨てたら?」と言うのではなく、「もう卒業じゃない?」という声かけに変えるのです。
捨てるか捨てないかは、例え子どもであっても自分で決めたいものです。それは、大人も同じです。
でも子どもが「捨てる」を決意するタイミングがいつ来るかわかりません。
だから
「もうそろそろ卒業かな?」
「新しいおもちゃが来たしもう卒業だね」
「もうすぐ〇際だから、もうすぐ卒園だから、卒業だね」と声をかけるのです。
卒業を嫌がるようであれば今すぐに卒業しなくてもよいです。
「いつかは卒業しないといけないから、またその時考えようね」
「○歳になってから、卒業を考えよう」
と言い、いつか卒業がくると言うことを匂わせておくだけでも良いです。そうすれば、本当に捨てたくないモノであれば大切にするでしょうし、もう卒業してもいいかも?と自分で気づくこともあります。
「卒業」の先は、捨てるだけではない
我が家の末っ子が小学校2年生の時、電車のおもちゃを卒業しました。
その1年位前から、末っ子にそろそろ卒業だよねと話していたので、本人がスムーズに卒業を決意することができました。
「卒業式」として、おもちゃを自分でゴミ袋に入れたのですが後日もらってくれる人が現れて、きちんと洗って渡す準備を本人としました。
卒業といっても、その方法は捨てるだけではありません。
譲ったり、フリマアプリに出品してみたり、自分が遊んだおもちゃの第2の人生を用意する方法を親子で一緒に考えるのはとてもよいことです。
ちなみにおもちゃだけではなく靴や服も、体の成長が著しい子どもの頃であれば、サイズアウトしたものを「卒業」という形で手放しやすいからオススメです。
新しい服や靴を手に入れた時に「もうサイズアウトしたから、古くなったから卒業ね」と声を掛けましょう。
子どもはモノとの出会いと別れを繰り返して成長する
子どもは将来、その時の自分の生活に必要なモノを選び、管理をしながら生活をしていかなくてはいけません。
そんな時に、もう必要でなくなったモノを手放さないとモノは溜まる一方。
その時の自分に見合ったモノを手にして生きていくことを当たり前に感じてもらうには、体と心の成長が著しい子どもの今、使わなくなったモノを「卒業」する経験を繰り返すのが一番です。
「捨てる」と言う言葉を使い、子どもが捨てることに抵抗感を感じ親子で嫌な気持ちになるのではなく、「卒業」と言う言葉を使ってもう必要ではなくなったモノがスムーズに家から出ていく流れを作ってほしいと思います。