どの発酵食品がいいの?発酵調味料専門家が語る「誰でも挑戦、続けやすい腸活」の実態
発酵を切り口に、食生活と心を彩る「発酵・フードデコレーターのRisa」です。
10年に渡り、発酵調味料の商品開発やレシピ開発に携わり、今や時間に追われ続ける兄弟ママの私が、調味料の特性を生かした「簡単・時短レシピ」をお届けします。乳幼児食指導士や薬膳アドバイザーの資格も持つ私目線で食のあれこれをつづっていきます。
今回は、「持続可能な腸活アイディア」についてつづります。
〈腸活って?〉
このコロナウイルスの蔓延に伴い、いかに「健康」を維持するか?
という点に注目が集まり、例にももれず健康イメージの強い「発酵食品」は
「腸活」というテーマとともに話題にあがることが増えてきました。
ここで「腸活」とは、食生活や運動を通して腸内環境を整えていくことを指しています。
腸内には約100兆個もの細菌がいると言われています。※1
これらの働きのバランスをとるために、食事面からケアすることが重要と考えられているわけですね!
※1 参照:栄養と料理 第88巻第12号、2022年12月1日発行、腸内リノベで健康長寿 P.7
〈丁寧な暮らしとはかけ離れている私が続ける腸活〉
では、具体的にはどんなメニューが「腸活」としておすすめなのでしょうか。
発酵調味料を専門にする(しかし丁寧な暮らしとは程遠い)私のおすすめは、お味噌汁です。
そもそも腸活で大事な条件は、以下の2点だと私は考えています。
- 「長期間、継続するできること(毎日でなくても)」
- 「挑戦しやすいこと」
理由として、腸内の環境は、2~3週間ほどで変化が起こり始めると言われています。※2
当たり前のことかもしれませんが、チャレンジするハードルが低く、長期間持続ができないと意味がないのです。
※2 参照:栄養と料理 第88巻第12号、2022年12月1日発行、さあ、腸内をリノベーションしよう P.11
味噌には、私たちの体に有益とされる複数種の菌、原料由来の分解物が含まれています。
(米味噌、豆味噌、麦味噌…一般的な味噌の原料には、大豆と麹が含まれます。)
そして、野菜や海藻などの食材を煮て、温めて食べるお味噌汁は、生食で素材を摂取するよりも消化機能への負担もかけにくい。
腸活によいとされる食材由来の栄養素も、一気に効率よく摂ることができるわけです。
〈おすすめの腸活味噌汁〉
ここで、私のおすすめ腸活味噌汁を3つご紹介します。もちろん、時短で手間抜きできるのが前提です!
1. くずし豆腐+海藻(わかめ、アオサなど)
大豆製品×水溶性食物繊維豊富な食材のゴールデンコンビ。
お豆腐は毎回、丁寧に包丁で切らなくてもいいんです!
鍋に入れるときに手でほぐしながら、スプーンで崩しながら入れれば手間も削減できます。
また、乾燥わかめやアオサなど包丁を使用しないものを一緒にいれれば、なおさら手間いらず!
2. ミックスきのこ
舞茸、しめじ、えのき、なめこ…こちらも水溶性食物繊維が多い食材として有名ですね!
手でほぐせるきのこは時短・手間なし食材として、私は頼っています。
さまざまなきのこで冷凍ストックを作っておくと、後はお味噌汁を作るときに鍋に入れるだけなのでとっても便利ですよ!
3. 切り干し大根×わかめ
栄養面でも優秀な切り干し大根!
それだけではなく、切り干し大根はさっと洗って入れるだけでOKなので、手間なく便利!
また、とってもいいダシがでておいしくなります。甘みや旨味(うまみ)が豊かになり、深みのある味わいになるんです。
こちらも入れるだけの乾燥わかめと合わせるがおすすめです。
さて今回は、腸活をキーワードに時短ポイントも含めた食生活のアイディアをお送りしました。ぜひ、今日から無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。