なぜレヴァンドフスキはバルサで“爆発”しているのか?シャビの信頼とグアルディオラの言葉。
バルセロナが、好調だ。
バルセロナは、リーガエスパニョーラ開幕から4試合を3勝1分けとして、2位に位置している。首位レアル・マドリーとは勝ち点2差で、非常に良いスタートを切った。
■好調の要因
バルセロナの好調の要因は、4試合で11得点という攻撃力にある。
この夏、大型補強を敢行した。1億5300万ユーロ(約214億円)を補強に投じて、8選手を獲得。なかでも、大きかったのはロベルト・レヴァンドフスキの加入だ。
バルセロナは移籍金固定額4500万ユーロ(約63億円)でレヴァンドフスキを獲得した。バルセロナ移籍後5ゴールと、レヴァンドフスキ自身、その得点能力を証明している。
だがレヴァンドフスキの貢献はゴールだけに留まらない。
「得点だけではない。トラップ、判断力、時間の管理、ポストプレー、ハイプレスのスイッチャーとしてのタスク…。レヴァンドフスキはファンタスティックな選手だ」とはシャビ・エルナンデス監督の弁だ。
「リーダーシップがあり、勝者のメンタリティーを備えている。謙虚で、周囲を助けてくれている。彼がチームにいるというのは、本当に素晴らしいことだ」
■レヴァンドフスキの存在感
シャビ監督が語るように、レヴァンドフスキの存在感は圧倒的だ。
シャビ監督はバルセロナで【4−3−3】を基本布陣としている。CFには、正確なポストワークと決定力を求めている。また、“即時奪回”を一つのテーマにしており、そのためには前線からのプレッシングとFWのプレスバックが重要になる。
レヴァンドフスキは、攻守においてハードワークを行い、味方のためにスペースを空ける。相手のDFを引っ張り、クロスの際にはゴール前に入っていく。右足、左足、ヘディングでゴールを狙え、対戦相手としては厄介な選手だ。
レヴァンドフスキは、ユルゲン・クロップ監督、ユップ・ハインケス監督、ジョゼップ・グアルディオラ監督、ハンジ・フリック監督、ユリアン・ナーゲルスマン監督と多くの名将の下でプレーしてきた。その度、居場所を確保するため、多大な労力を払ってきたのだ。
また、レヴァンドフスキは、怪我をしない選手である。
「食事、睡眠、トレーニング、そのすべてを選手として向上するために行っている。レヴァンドフスキは滅多に負傷しない。なぜなら、食事と準備に気を遣っているからだ」とはバイエルン時代のグアルディオラ監督の言葉だ。
レヴァンドフスキは、バイエルンで公式戦375試合に出場している。在籍した8シーズンで、負傷欠場したのは23試合のみだ。
現地時間8月5日に、本拠地カンプ・ノウでレヴァンドフスキの“お披露目”が行われた。その際、5万9026人のバルセロニスタがスタジアムに駆け付けた。
バルセロナは昨年夏、リオネル・メッシが退団した。以降、ゴール欠乏症に悩まされてきた。
そのような状況で、待望のレヴァンドフスキの到着だった。そして、現時点、レヴァンドフスキは監督とファンの期待に結果とパフォーマンスで応えている。