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やはりまたハズれた!84%はまたハズれる!#五輪観戦 チケット〜敗者にムチ打つ抽選方法〜

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
敗者復活戦でまた敗者にこの仕打ちはめげるばかり… 出典:KNN

KNNポール神田です。

【追記】2019年9月11日

やはり、84%は、はずれる側で、敗者復活戦でまた、敗者になってしまった…。

落選通知… 出典:KNN
落選通知… 出典:KNN

神田 敏晶 様 (sama)

東京2020オリンピック 観戦チケットの抽選に申込いただきありがとうございます。

厳正なる抽選を行いました結果、誠に残念ながら、申込いただいたチケットをご用意することができませんでした。

抽選の結果は、東京2020オリンピック公式チケット販売サイト内の「マイチケット」でもご確認いただけます。

68万枚のチケットを最高416万人の争奪戦!

敗者復活戦の申し込み 出典:Tokyo2020
敗者復活戦の申し込み 出典:Tokyo2020

KNNニュースチャンネル

https://voicy.jp/channel/885/53733

□2020年東京オリンピック観戦チケットの追加抽選販売の申し込みが、19日午前で締め切られる。

□追加販売の申し込みは、19日午前11時59分まで、公式販売サイトで受け付けている。

□対象となっているのは、1次抽選に申し込んだおよそ512万人のうち、1枚も当たらず落選した、およそ416万人。

出典:五輪観戦チケット追加抽選 午前で申し込み締め切り

□今月8日から受け付けが始まった追加抽選では、全33競技のうち体操やフェンシング、サッカーなど20競技の約68万枚を販売する。開閉会式や競泳など一部の人気競技は含まれていないが、男子ビーチバレーや女子ラグビーの決勝など、メダル争いを観戦できるチケットも用意されている。

出典:五輪チケット追加抽選、19日昼で締め切り

いよいよ、本日2019年8月19日(月)11時59分で敗者復活戦の申し込みが終わる…。

https://ticket.tokyo2020.org/

今回の2020年の東京五輪はいろんなところで問題が議論されるが、このチケット販売法も当選率から考えるとかなり酷な抽選方法だ。

公平性を考えるとそうなのだが、最初から申し込みIDで抽選して当選した人から購入の権利があったほうがよかったのではないだろうか?

第一次の申し込みは512万人で416万人がハズレ! 81.2%が当たらなかった

五輪のIDを取得し、何時間も並ばされて購入をかけた第一次抽選。結局、筆者も一枚も当たらなかった。もし当たった場合の資金繰りとかもいろいろと工面していたが、その苦労も水の泡…。システムの方法もウエブで行列という斬新すぎるほどの公平さ。

結局は、512万人で416万人がハズレで81.2%が敗者となった。

その後、高額の観戦ツアーが大量に発表される。なんだか、セールスプロモーションの格好のターゲットとなってしまったようだ。

68万枚のチケットを最高416万人で争う 当選率は16.3%

そして、今回の『敗者復活戦』だが、68万枚のチケットを最高416万人で争う。当選率は16.3% 敗者率は最大83.7% となる。

8割以上負けることとなる第一次と第二次であわせて160%以上は、負ける試合に参加していると思うとなんだか酷なゲームである。死者に鞭打つような当選確率だ。

当確予想オッズもなにもない抽選ゲームだから、めくらめっぽう応募するしかない。競技スケジュールも金額も比較検討しにくいUXで、バグだらけなので、途中でさんざんエラーページが表示される。いくら協賛スポンサーメーカーのシステムといえども酷すぎる。

最初から抽選システムを導入したほうがよかったのでは?

五輪チケット販売スケジュール 出典:Tokyo2020
五輪チケット販売スケジュール 出典:Tokyo2020

今回も敗者でさらに敗者になると、『公式リセールサービス』を利用することとなるが、その情報も後日の告知となる。そう、今回の五輪はすべて『後日のご案内』なのだ。これは国威掲揚ではないが、東京五輪熱をさませないための施策であることはまちがいない。しかし、そろそろこの敗者続きの参加社は、辟易としてしまうことだろう。

次は、2020年春以降と、またわずかな期待だけを募らせなければならない…。

せめて当選確率だけでも毎回、表示してくれれば、面倒臭い人は棄権したかもしれない…。公平性を期すればするほど、公益性が損なわれているのだ。

公正取引委員会、消費者庁の『優良誤認』にはこう明記されている…。

□不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められる表示を禁止しています(優良誤認表示の禁止)。

□なお、故意に偽って表示する場合だけでなく、誤って表示してしまった場合であっても、優良誤認表示に該当する場合は、景品表示法により規制されることになりますので注意が必要です。

出典:消費者庁 優良誤認とは

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ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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