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Jリーグが、セ・パ両リーグの顔ぶれが変わらないプロ野球界から真似したいこと

杉山茂樹スポーツライター
(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 川崎フロンターレが2年ぶりの優勝を飾った日、プロ野球は日本シリーズの4戦目を迎えていた。サッカー業界の人はこの日に、3連勝で迎えたソフトバンクに日本一の座に就かれては、そちらに話題をさらわれてしまうとばかり、巨人に一矢を報いることを最大限、期待したと思う。

 ソフトバンクはその願いも空しく巨人に完勝。4年連続日本一に輝いた。巨人に対しては、昨年の日本シリーズでも4戦4勝だったので、2年で8戦8勝したことになる。

 また、パ・リーグ対セ・リーグの関係で言えば、2013年以降、パ・リーグの8連勝中だ。

 なぜソフトバンクは強いのか。なぜ巨人は弱いのか。話題は対戦した両者の関係のみならず、セとパの関係にまで発展している。なぜパ・リーグは強いのか。セとパの実力差は、なぜどんどん開くのか……

 ネットを眺めれば、そうした記事で溢れかえっている。評論家が様々な意見を述べているのだが、それに目を通すほど、そもそも論が頭をもたげてくる。

 セ・パ両リーグが、長年にわたりそれぞれのリーグに分かれて戦っていれば、何らかの隔たりや、偏りが出るのは当然ではないか。両リーグが均衡を保とうとすれば、通常のシーズンにおいて18試合行われている交流戦の数を大幅に増やすとか、各6チームの顔ぶれを毎年入れ替えるとか、Jリーグのように降格制度を設けるとか、何らかの手立てを講じる必要があるのではないか。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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