2月のスタートは”爆弾低気圧”で大荒れか、立春以降なら危険な春一番の形
再び寒波が襲来中
日本列島に再び寒波が襲来しています。今週半ばに流れ込んだ過去最強クラスの寒波ほどではありませんが、それでも平年よりはかなり低く、真冬にしても強い寒波の襲来です。
気象衛星ひまわりからの雲の様子をみると、きのう27日(金)は南岸低気圧に伴う雲が太平洋側にもかかっていましたが、きょう28日(土)は日本海側にびっしりと雪雲が広がっており、まさに真冬の姿に様変わりしています。
寒波は強弱をつけながら週明けまで続きますので、日本海側では引き続き、雪の降り方に警戒が必要です。
そしてこの先、心配なのが来週の中頃、2月のスタートとなる1日(水)から2日(木)にかけてです。いわゆる爆弾低気圧が日本列島を通過するおそれがあり、北日本を中心に大荒れとなるおそれが出ています。
爆弾低気圧が通過か
上図は風や降水などの予想ですが、31日(火)夜は上空の寒気が抜けて、いったん落ち着いた天気となりそうですが、そのタイミングで日本海の北部付近(沿海州付近)に低気圧が発生する見込みです。
そしてこの低気圧が1日(水)にかけて、急速に発達しながら日本海北部を東進し、北日本に近付くでしょう。その後はさらに発達しながら2日(木)にかけて、北日本を通過する見込みです。
低気圧は北日本を通過する段階で、980hPa程度、あるいはそれ以上に発達する計算も多く、いわゆる急速に発達する爆弾低気圧として通過するおそれがあります。(爆弾低気圧とは、一般に24時間に24hPa以上発達する低気圧)
すでに気象庁からは早期注意情報(警報級の可能性)で、北日本から北陸にかけて、暴風や波浪警報が出される可能性が示唆されており、今後の情報に十分注意するよう呼びかけられています。
立春以降ならば春一番が発表される危険な形
低気圧が発達するのは北側にある寒気に加え、南から一時的に暖気が突っ込んでくるためで、関東以西では強い南風で気温が上昇するでしょう。
もしこれが2月4日(土)の立春以降ならば、春一番が発表されるような典型的なパターンともいえ、少しフライング気味の危険な春一番ともいえそうな形です。(春一番とは立春から春分にかけて吹く、初めての強い南寄りの風)
大荒れ警戒
上述したとおり、2月1日(水)は午後から全般に南風が強まり、東京や大阪、福岡では14度まで気温が上昇するでしょう。一方、北日本や北陸では雨や雪を伴い、急速に天気が悪化するおそれがあります。
そして2日(木)にかけて、今度は一転して北寄りの風に変わり、特に北日本や北陸では雪を伴った暴風が吹き荒れ、猛吹雪となるおそれがあります。ほとんど見通しの利かないようなホワイトアウト状態になるようなことも想定内で、寒気の強さなどによっては山沿いを中心に大雪となるおそれもあります。
今後、気象庁から発表されるであろう防災情報に、十分お気を付けください。