11人いる……故障者リストに。ヤンキースは緊急事態!?
ニューヨーク・ヤンキースで故障者リストに入っている選手は、4月3日に左ふくらはぎを痛めたトロイ・トゥロウィツキが加わり、11人となった。この人数は、どの球団よりも多い。
ただ、そのうちの約半数は、スプリング・トレーニングが始まる前から出遅れが決まっていた。ベン・ヘラー、ジョーダン・モンゴメリー、ディーディー・グレゴリアスの3人は、昨年4月から10月にかけて、トミー・ジョン手術を受けた。CC・サバシアもオフに心臓と右膝の手術を受け、今シーズンの開幕に間に合わないことはわかっていた。故障者リスト入りが開幕後の4月3日なのは、故意にぶつけたとして、9月に科された5試合の出場停止処分を終えるためだ。ジャコビー・エルズベリーの場合、2100万ドル以上の年俸が来シーズンまで続くが、昨シーズンは全休しており、そもそも今シーズンの構想には入っていない。
また、グレゴリアスが復帰するまでの穴埋めとして加入したトゥロウィツキは、もともと故障の多い選手だ。こちらも、昨シーズンの出場は皆無だった。
彼らを除いても、投打の主力に故障者が相次いでいるのは事実だが、ヤンキースにとっては幸いなことに、同地区のライバルであるボストン・レッドソックスは、3勝4敗のヤンキースに輪をかけて低調なスタートを切った。まだ、緊急事態と呼ぶには早い。順調にいけば、先発投手陣にルイス・セベリーノとサバシア、ブルペンにデリン・ベタンセス、外野にはジャンカルロ・スタントンとアーロン・ヒックスが、5月上旬までに戻ってくる。
内野はグレゴリアスとミゲル・アンドゥーハーを欠くものの、4ポジションのうち、グレゴリアスが復帰するまでの穴は、タイラー・ウェイドとタイロー・エストラーダが併用されるであろう二塁だけだ。遊撃と三塁は、ともに昨シーズンは二塁を守っていた2人が埋める。グレイバー・トーレスが遊撃手を務め、昨シーズンまではコロラド・ロッキーズの二塁手だったDJ・ラメイヒューが三塁に入る。トーレスもラメイヒューも、ここまでは打率.350以上と好調だ。