【大阪市】針中野「寿し太郎」40年の歴史に幕 ラスト週は1日過去最高売上も 店長夫妻「お客様に感謝」
大阪市東住吉区駒川5の回転寿司店「寿し太郎」は31日夕方に、40年の歴史に幕を閉じました。
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ゆかぷ〜の大阪まちぶらでは、昨年から「40年近く営業している針中野駅そばの回転寿司店」とお伝えし続け、10月末の閉店発表などもお伝えしてきましたが、いよいよこの日がやってきてしまいました。
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決してお客さんが来ないわけでもなかった。本当にいつもお客さんの笑う声や、店長夫妻の元気な声が飛び交う楽しいお店でした。
しかし、昨今の物価高騰のあおりを受けました。閉店を決める数日前に、お米や海苔の値上げが決定。これまで一皿150円で。夏までは130円でやってきたものの「これ以上値上げはできない」と、閉店という苦渋の決断をされました。
閉店の一報を配信後、多くのお客さんが「やめんとってー」「私が安いとこ紹介するから」「いっぱい値上げして、なんぼでも払うで」というお客さんが、それはそれはたくさん駆けつけたそうです。
昔、通っていて、閉店を知って駆けつけたという方、そして、かつてこのお店でアルバイトをしていた方々、もう多くの方々が駆けつけたそうです。
そういった声をもらうたび、店長は「やめるのやめよかなーという気になりました」と何度もおっしゃっていました。
奥さんも「私も50年でも60年でもやるつもりやってん。だけど...」と話しておられました。
しかし、閉店を決めた以上、最後までお客さんに新鮮な寿司を提供しようと、全力でやってこられました。
お客さんからたくさんの励ましをもらい、その言葉が力となってこれまで全力でやってこられたそうです。
閉店するけど、しんみりではなく、いつも店員さんとも明るく楽しく元気にお店を続けてこられました。
だからこそ、多くのみなさんが訪れていたのでしょう。先週からは開店前に行列ができる光景もみられ、店長によると、ラスト2日は連日、1日の過去最高売上を記録したそうで、30日は酢飯や翌日に使う予定のネタも一部なくなるなどし、午後4時半に閉店を余儀なくされるほど、多くの人でにぎわいをみせていました。
そして、31日。朝から多くの行列ができ、開店と同時に席が埋まりました。奥さんや店員さんの「いらっしゃーい」の声が響き、お客さんも、楽しく話しつつ、まるで噛み締めるように寿し太郎のお寿司を味わっておられました。
常連客で埋まっていた午後5時ごろ、いよいよ営業中の札をおろす時がきました。その時だけでなく、多くのお客さんが花束などを贈り、みんな涙と笑顔。
私たちもそれをみながら「無事にがんばって走りきりましたね。心からおつかれさまでした」と思いました。
同時に1984年11月創業の寿し太郎は、40年の歴史に幕をおろしました。最後までみんなで記念撮影をしたり、あとテレビの人気報道番組「かんさい情報ネットten.」のみなさんも取材に来られていました。人気コーナー、ノゾキミで来月中旬に放送予定だとか。これはみなさん必見ですね。
寿し太郎の店長さん、奥さん、そしてみなさま。40年間、美味しいお寿司を提供いただいてありがとうございました。
店長夫妻は「寿し太郎に来てくださったお客様に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」と話しておられました。
そして、以前にも投稿しましたが、店長ご夫妻には、またお店を持ちたいという夢があるとお聞きしています。
その夢が叶うように、そして「またお店やりまーす」という一報をここで出せることを祈り、今年の投稿を終えたいと思います。
ゆかぷ〜の大阪まちぶらをご覧のみなさま。今年もお付き合いをいただきまして、ありがとうございました。来年もいい年になりますように!!