【大阪市】駒川商店街アーケード総工費は○○億円 20年かけ完済 店主が語る雨風を凌ぐ以外の効果とは?
大阪市東住吉区の「駒川商店街」は、天神橋筋、千林の商店街とともに「大阪三大商店街」のひとつとして知られています。駒川商店街といえば、ピンクとブルー、いわゆる「セレッソ大阪カラー」のアーケードも有名です。
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私も最近、駒川盆おどりの司会をさせていただくなどご縁をいただいて、買い物する機会がさらに増えたのですが、この厳しい残暑でもアーケード内は各店からのエアコンが効いていて、心地よく買い物ができるんですよねー。
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けど、東西190メートル,南北540メートル、全長730メートルもある十字形の商店街を覆うアーケードって、ちょっと考えただけで工事費用とかがすごいんじゃないかと思います。
そこで、アーケードの工事にもかかわった駒川商店街振興組合の理事長を長年務められ、現在も大阪府商店街振興組合連合会の副理事長などを務められている名和安将さん(現・駒川商店街振興組合顧問、メンズショップ マルタカ店主)に話を聞きました。
名和さんによると、現在の駒川商店街のアーケード建て替え工事は1999年3月に第1期、翌2000年3月に2期工事が完成したそうです。そして、2013年にリニューアル改修工事が行われたそうです。
屋根には透明性が高く、耐衝撃性に優れるのが大きな特徴のポリカーボネート材を使い、採光窓のガラスもポリカーボネート材が使用されているそうです。
「このアーケードは大阪ナンバーワンでっせ。前のものを撤去して今の新しいアーケードにして20年以上になりますけど、その後も常夜灯をLEDにしたり、例えば錆びたりとか、劣化した部分を直したりしたんで、きれいでしょ」と名和さん。そういえば、入り口の部分も以前よりセレッソ色が強まってますね。
これだけの大きさのアーケード、さぞかし総工費がかかったのではと思いますが、名和さんにお聞きすると「元々の工事は全部で18億円しましたね」と教えてくれました。
えっ.....普通に聞きましたけど「18億円」。そんなにするんですかーーーっ。
しかし、名和さんは「20年ローンでちゃんと完済いたしました」と答えてくれました。すごいー、、、駒川商店街ってすごいーーー。
ただ、この18億円だけでは済まないそうです。先にも改修工事について触れましたが、維持管理費も大変だそうです。「もうねえ、改修工事だけでも、大きな家が4軒くらい簡単に建つくらいしましたわ(笑)」と名和さん。
しかし、こうした工事によって大きな利点もたくさん生まれています。まず、LED常夜灯など24時間明るい照明があり、40台もの防犯カメラも設置されているため、夜でも安心して通行できます。
名和さんは「東住吉警察さんにも言われましたけど、これが防犯、安全安心の街づくりにも大きく貢献しているそうですわ」と話していました。
そして、アーケードの良さとしては、雨風をしのぐとともに、もう現在も続いている厳しい残暑の直射日光からも、私たち駒川ユーザーを守ってくれています。
名和さんは「こういう厳しい残暑でも、各店のエアコンが外に出て、それがアーケードの中で効いているので、買い物がしやすいんですわ」と話していました。
そして、私も先日、駒川盆おどりのMCをさせていただいて気づきましたが、屋根は開閉するんです。雨が降るなどしたら、すぐに閉めるなど対応されていました。
通気口である「換気ガラリ」によって、自然と空気の入れ替えも行われ、これはすごいアーケードだなあと思いました。
名和さんは何度も口にしていました。「ほんまに大阪ナンバーワンのアーケードなんですね。このアーケードがなかったらもう大変ですわ。ほんまに維持管理費がかからんかったら、もっと最高やね(笑)」
いやはや総工費18億円もそうですが、これだけのアーケードがあることで、私たちもいろんな意味で守られているんだなあと改めて思いました。しかも、ちゃーんと完済してるって駒川商店街ってやっぱりすごいですね。
私もこれから、感謝の気持ちも込めて、駒川商店街での買い物をかみしめながら楽しみたいと思いまーす!!