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ノート(136) 弁護側が法廷で明らかにした家族の嘆願書の内容

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

~裁判編(9)

勾留174日目(続)

誰が読み上げるか

 情状立証に関する弁護団内の役割分担は、起訴事実に関連するものとそれ以外のものとを分けるほか、後者を細分化することもできる。家族のうち女性が作成した嘆願書を女性の弁護士が切々と読み上げるといったものだ。

 僕の裁判もこのやり方だった。そこで、司法修習同期の男性弁護士が恩師らの嘆願書を一通り読み上げ終えると、同じく同期の女性弁護士が代わって立ち上がった。

妻の嘆願書

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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