開店前から行列、YouTubeやSNSでも話題の人気店。「博多より博多らしい」シャバい豚骨ラーメン。
開店前から行列
高円寺駅から徒歩数分の商店街の一角。12時の開店ながら、開店前には数十名の行列ができるのは「ラーメン健太」。ラーメン激戦区でもある高円寺の街で、12時~15時までの3時間営業、そのレアな営業時間を求めて行列が絶えないお店です。この店構えのレトロ感と、そこに掲げられる看板もなんとも風情があります。この看板は、約20年前に開業した際に、店主の健太さんが書いたものだそうです。
1,000円で無限替玉
メニューはラーメンのみ、お値段は1,000円。ボードに書いてある通り両替は不可。1,000円札を握りしめて列に並びます。そして健太の魅力のひとつ、この1,000円で替玉はし放題。つまり無限替玉なんです。
店内はコの字型のカウンター席のみ、10席程度でしょうか。カウンターに背を向け寸胴と向き合う健太さんの姿に惚れ込むファンも多いのだそう。このラーメンを作り続ける立ち振る舞いとシルエットがとてもカッコイイのです。
卓上にはゴマやコショウ、紅ショウガに生にんにくと揃っています。しかし、味変は替玉時に、まずはラーメンそのものの味を味わってほしい。
博多より博多らしいラーメン
これがラーメン健太の至高の一杯。透き通る感もある豚骨スープはさっぱりと仕上がっている。そこにネギとチャーシューと海苔が一枚トッピングされている、本当にシンプルな一杯。
現在、人気急上昇中の「ラーメン健太」は様々なコラボ商品もあります。
・カップラーメン:「明星 ザ・バリカタ55 ラーメン健太 ねぎ豚骨」
・らぁめん花月嵐:期間限定メニュー「博多ラーメン健太」
カップラーメンや、全国230店舗を展開する〈らぁめん花月嵐〉でもコラボメニューとして展開している、高円寺発の大人気博多ラーメンなのです。
豚骨臭が漂う、いわゆる昔ながらの博多ラーメンはクサウマ豚骨。濃度は控えめながら豚骨の旨味が凝縮されたスープ。熱々で仕上がったスープは、なんとも優しい口当たりで、さっぱりと、そして後味スッキリといただけます。
最後まで熱々で冷めないスープ。食べ進めるごとに味に深みが増していくのが不思議。最初の口当たりは優しいのに、だんだんと味わいが良くなっていく。カエシは醤油の味わいをストレートに出せるように仕上げているのだとか。この塩味ほどよいカエシの味わいと豚骨の旨味のバランスが絶妙なんです。
あわせる麺は、福岡の老舗製麺所の「青木製麺」の麺を使用。このご時世、空輸で運ぶ輸送費も上がる中、やはり博多の味わいにこだわり。細目のサイズでパスッとした歯切れ良い食感の麺は、さっぱり豚骨のスープに相性は抜群。食べるごとに思いますが、東京の高円寺なのに、「博多より博多らしい」博多ラーメンなんです。
そして替玉は何度でもOK。この旨いラーメンはやはり替玉。このサラリとした豚骨ラーメンは、最近博多では「シャバ系」なんて呼ばれますが、このクラシカルなヴィンテージ感が漂う、シャバい豚骨ラーメンこそ一番美味い。
寺田屋 別邸
お昼のみの営業の健太ですが、夜になると「寺田屋」というお店が間借り営業しています。〈夜健太〉と呼ばれたりもしていて、夜も人気のお店です。もつ焼きをメインとしながら一品メニューも数多く。お酒も飲める良きお店です。
かすうどん
大阪の名物ともいわれるかすうどん。かすカレーうどんもありますよ。まずはやっぱり基本のかすうどんで。もつ焼きなんかでお酒をいただいた後に、〆の一杯には最高です。うどん出汁がさっぱりと優しい味わい。そこにトッピングされている〈かす:牛の腸を油で揚げて余分な脂分をとったもの〉が良き味わいを加えます。
ツルツルっとした麺は、食べると食感モチモチ。優しくも味わいよいスープに、麺もよく絡みます。食べ進めると、だんだん旨味も感じてきますよ。
雨の日にも関わらずこの行列。開店前から閉店時まで行列が続く、高円寺の博多より博多らしい博多ラーメン。東京でもこれだけ博多ラーメンが愛されるのだと感慨深いものがあります。
最近はYouTubeでも多く登場する話題店でもあり、SNSでも話題が絶えません。そんな中、健太さんのXのつぶやきは面白い。(Xはこちら→@ramenkenta)
YouTubeで検索してみたり、Xをのぞいてみるのも面白いですよ。
ラーメン健太
住所:東京都中野区大和町1丁目66−6
営業時間:12時00分~15時00分
定休日:月曜日
アクセス:高円寺駅より徒歩7分
〈夜営業〉寺田屋 別邸
営業時間:19時00分~2時00分
定休日:不定休