【紅葉シーズン到来!】「紅葉狩り」ってなんで「狩り」なの?
冬と言えば、雪。
春と言えば、桜。
夏と言えば、海。
そして秋と言えば、紅葉!(個人の見解です)
そんな紅葉シーズンがやってきました。
外出がしやすいこの季節、多くの観光地が紅葉狩りのピークを迎えているようです。
この「紅葉狩り」という言葉。どうして「狩り」と呼ぶのかご存じでしょうか?
意外にも1000年以上前の表現が由来しているようですよ。
そもそも「狩り」って?
「狩り」と聞くと、何をイメージしますか?
上の画像のように銃と犬をつれて、野鳥などを捕まえに行く様子でしょうか。
私は、原始人がヤリを持ってイノシシやウサギを食料として捕まえに行く姿をイメージします。
どちらにせよ、武器を持って動物を獲りに行くことを考えますよね。でも、「狩り」はこれ以外にも、いちご狩りやブドウ狩り、そしてもちろん紅葉狩りとも言いますよね。
これらはすべて武器を持つわけでも、捕まえるわけでもありません。実は「狩り」は、山の中に入って何かを探し求めることを指しているのです。
平安時代の表現が由来?
もともとは、私がイメージした獣を捕まえに行くことを「狩り」と呼んでいたのは変わりません。しかし、「狩り」がもっと広い意味でとらえられるようになったのは平安時代から。
平安時代、貴族たちは庭に様々な草花を植え、それらを眺めては歌を詠みながら優雅な暮らしをしていました。
季節の美しい草花のひとつである紅葉もきっとそのひとつだったでしょう。しかし、当時は桜や松を庭に植えることはできても、紅葉を植樹することは難しかったのです。
紅葉を見るためには山奥まで行く必要がありました。当時の貴族たちにとっては山の中に行くなんて大遠征。何人もの従者を連れて、何日も前から準備していたことでしょう。
その様子から美しい紅葉を探し求めに遠くまで行くことを紅葉狩りと呼ぶようになったみたいです。
日本の紅葉を楽しもう!
紅葉は四季が美しい日本だからこそ楽しめる景色のひとつ。少し肌寒い季節、澄んだ空気の中に紅葉の赤が映えてとても綺麗です。
ところで今回、紅葉に関する記事を書いて思ったのですが、冬・春・夏の曲はあっても、秋の曲ってあまり無いのでしょうか?
歌詞に「紅葉」が出てくる曲が思いつかない……!
平安時代から変わらず、紅葉を見に行くことは「狩り」をするほどに非日常なイベントなのかもしれませんね。