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実際にあった死亡事故やケガから学ぶ!親が子どもを守るために出来る事は「想像すること」だった

いわもととしたつキャンプクリエイター/アウトドアライター
画像はイメージ(画像:DALL-Eにて生成)

子どもに自然体験させたくてファミリーでキャンプに出掛ける事もあるかと思いますが、非日常空間で生活を送るキャンプだからこそ、事故はしばしば発生するものです。親として子どもを保護し、安全にキャンプをするための対策を講じることが非常に重要です。今回は実際にあった怪我や死亡事故の事例をもとに、子どもを守るためにできることを具体的にご紹介します。

事故1: 千葉・君津のキャンプ場での水難事故

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千葉県のキャンプ場で、5歳の男児が川で流される事故が発生しました。この事故は、水辺での子供の安全対策として、監視体制の徹底が必要であることを示しています。

また、親は子どもが水遊びをする際には、一瞬たりとも目を離さず、安全な遊び方を指導することが求められます。また、救命胴衣を着用するなど、具体的な安全対策も必須です。

事故2: 神奈川のキャンプ場での母子死亡事故

画像はイメージ(画像:DALL-Eにて生成)
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神奈川県のキャンプ場で母子が川で溺れて亡くなった事故は、天候による急な環境変化に注意が必要であることを教えてくれました。キャンプ時には、事前に天気予報を確認し、雨や悪天候が予想される場合はキャンプの予定を見直す勇気も必要です。自然の脅威を過小評価せず、常に安全を最優先に考えるべきです。

ちなみに、キャンプ場で雨が降っていなくとも上流で雨が降っている時も要注意。一気に水かさが増えて流されてしまう可能性もあるので、常に情報を収集しておく癖をつけておきましょう。

事故3: 富山県のキャンプ場での暴力事件

画像はイメージ(画像:DALL-Eにて生成)
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キャンパー同士のトラブルにより、ナタを振り回して怪我をさせる事件がありました。子どもたちに対して、キャンプ場にはどんなルールがあるのかや、トラブルに巻き込まれた際の対処法を教え、常に安全を意識するように指導することが求められます。

特に、何か問題があった際は当事者だけで解決せず、キャンプ場の管理者に間に入ってもらうようにしましょう。

事故4: 福岡県のキャンプ場にて、テントの火災

画像はイメージ(画像:DALL-Eにて生成)
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福岡県のキャンプ場で発生したテント内の火災事故は、テント内で暖房機器を使用している事が原因だったそうです。特に子どもがいる場合は、火の管理を厳格にし、火災警報器の設置や消火器の準備をすることが重要。

また、子どもに対しての「火」についての教育も忘れてはいけません。日頃から焚火を通して「火育」をすることで、火を正しく恐れてくれるようにしておきましょう。

事故5: 相模原のキャンプ場倒木事故

画像はイメージ(画像:DALL-Eにて生成)
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自然環境の中で寝泊まりする以上は、突然の倒木のリスクも伴います。フリーサイトにしてもオートサイトにしても、近くの木の様子は確認しておいた方が良いでしょう。

適切に管理されていれば必要以上に警戒する事はありませんが、命は何にも代えられない物ですので、面倒でも毎回確認する様にした方が安心です。根元を良く見て「根腐れ」していないかどうかくらいは確かめましょう。

事故6: 新潟県の一酸化炭素中毒事故

画像はイメージ(画像:DALL-Eにて生成)
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テント内での火気使用は原則禁止されているかと思います(メーカーの説明書にも書いてあります)。もし緊急的に使用する場合は十分な換気が必要ですし、運用せざるを得ないどうしてもといった場合は一酸化炭素検知器を設置することで、一定レベルまで事故を未然に防げます。

しかし、上述した火事の事を考えればテント内で火器を使用するのは非常に危険。余程なことが無い限りは使用しないに越したことはないでしょう。

まとめ

(画像:Unsplash)
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これらの事故から学ぶべき教訓は多くありますが、最も重要なのは常にリスクを意識し、適切な準備と対策を講じることです。しかし、どんなリスクがあるのかはパッとイメージ出来ない物。親として、子どもたちにどんな危険があるか「想像する事」が全ての根本にあると言って良いでしょう。

その想像した危険性を元に、安全にキャンプを楽しむための環境を整え、必要であれば安全対策ギアを導入し、常に注意を払うことが求められます。今回の記事が皆様の想像の助けになれば幸いです。

キャンプクリエイター/アウトドアライター

『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、子どもはもちろん大人の環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。実体験を通したキャンプの知識や雑学、マニアならではの考察についてお届けしていきます。

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