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NPB史上8組目の「40本塁打デュオ」を結成するのは、どのチームの2人!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
小久保裕紀(左)と山田哲人/2017年のWBC MARCH 14, 2017(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 同じシーズンにそれぞれ40本以上のホームランを打ったチームメイトは、9年続けて現れていない。2010年の読売ジャイアンツで、アレックス・ラミレス阿部慎之助が49本と44本を記録したのが最後だ。

 日本プロ野球の「40本塁打デュオ」は、ラミレスと阿部が7組目。タフィー・ローズ中村紀洋は、2001~02年の大阪近鉄バファローズで2年続けて記録しているので、回数は8度だ。ローズは2004年にも、読売で小久保裕紀と「40本塁打デュオ」を結成した。

筆者作成
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 現在、山川穂高(埼玉西武ライオンズ)とネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)は、シーズン40本塁打以上のストリークを継続している。2人とも、現時点では2年連続だ。また、1シーズンに40本以上のホームランを打ったことのある現役選手は、他に4人。中村剛也(埼玉西武)が2008~09年と2011年、ウラディミール・バレンティン(現・福岡ソフトバンクホークス)が2013年、筒香嘉智(現タンパベイ・レイズ)が2016年、坂本勇人(読売)は2019年に記録した。

 この実績からすると、史上8組目(9度目)の「40本塁打デュオ」に最も近いのは、埼玉西武の2人、山川と中村のようにも思える。とはいえ、中村が最後に40本以上のホームランを打ったのは9年前、35本以上も5年前のことだ。昨シーズンは30本だった。

 一方、同じシーズンに揃っての実績という点では、昨シーズンの東京ヤクルトスワローズで、村上宗隆山田哲人の2人が、どちらも40本まで5本以内の「35本塁打デュオ」を結成した(36本/35本)。「40本塁打デュオ」の可能性は、山川と中村よりも、こちらの方が高いかもしれない。

 2011年以降の「35本塁打デュオ」は、他に1組しかいない。2018年の横浜DeNAで、ソトと筒香が41本と38本を記録した。この2人がチームメイトだったのは、昨シーズンまでだ。ただ、2018年に35本塁打以上の6人中、バレンティン(38本)と柳田悠岐(36本)は、今シーズンから福岡ソフトバンクでチームメイトとしてプレーする。

 なお、今シーズンの福岡ソフトバンクには、1シーズンに35本以上のホームランを打ったことのある選手が、4人揃う。バレンティンと柳田、アルフレド・デスパイネ松田宣浩だ。埼玉西武は、山川と中村、エルネスト・メヒアの3人。東京ヤクルトと読売は2人ずつ。坂本と丸佳浩を擁する読売には、過去2年とも30本以上の岡本和真もいる。

 メジャーリーグの「50本塁打デュオ」については、こちら。

「スタントンとジャッジが史上2組目の「50本塁打デュオ」となる日は来るのか」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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