危ないからやらせない!それってほんとに成長する?
危ないからやらせない!友達とトラブルになるからやらせない!
挑戦してほしいけど、可愛いお子さんに何かあったらかわいそう、だからこそ「危ない!」「やっちゃダメ」。そんな声かけをしてしまうかもしれません。
保育現場でも、その葛藤はありました。
でも、危ないから!トラブルになるから!とすべて最初から止めていては”こういう思いをしないように、今度はどうすればいいか”という自発的な学びがなくなってしまいます。
今回は保育現場で実践した、心配な中でもどの範囲まで許して、どういう対応をすればいいのかをご紹介します。
育児に神経質になって辛くならないよう、ある程度の目安として参考にしていただけたらと思います!
大怪我にならないのであればOK!!
転んで擦りむいたり、テープカッターやハサミで指を切ったり、、、近くにいる大人は「あ、絶対怪我するだろう」と予想できてしまうので「危ない」「やってあげる」と声をかけた上に、助けてあげてしまいがちですね。
でも、走って転ぶ前も、誤って手を切ってしまう前も、これから先、常に誰かが見ていてあげられるわけではないですよね。一人でやらなければいけない時がきます。その時に、サポートがないとできないとなると、困ってしまうのはお子さんです!
なので、大きな怪我にならない限りOK!を出しましょう!
1度「こうなるかもしれないから気を付けてね」と声をかけて、あとはお子さんのことを信じて見守ることも大切です。
少し転んで擦りむいても、少し指を切っても、手術になるような怪我ではないです。お子さんの回復力はすごいので、すぐに治ります。
失敗したことで「痛い思いをしないために慎重にやろう、気を付けよう」と思い次に繋がることも多いので、大怪我に繋がらない限り見守ってあげてください。
友達とのトラブルは、どうすればよいか一緒に考えればOK!
集団生活になると必ずと言っていいほど訪れるのが、お友達との喧嘩。
おもちゃの貸し借りでの「かして」「いいよ」「ダメ」「とられちゃった」
友達同士で遊ぶ時の「入れて」「いいよ」「ダメ」「あの子は入れてもらえたのに・・・」「やった」「やってない」
集団生活で毎日のように起こるトラブルです。
「そんなに喧嘩するなら離れなさい」「もうその子と遊ぶんじゃない!」そんな風に言ってしまいそうになるんですが、、、子ども達を見ていると、喧嘩するのになぜかいつも一緒にいるんです!なので、「離れなさい」はNG。
そして、離れてしまったら”喧嘩にならないで楽しく遊べるようどうすればいいのか?”という学びがなくなるのです。
もしお子さんが、毎回喧嘩して帰って来たら心配になると思います。
しかし、そこですぐに解決方法を提案してしまうのではなく、その時の状況とお子さんの感情もよく聞き、相手の子の感情も考えさせてあげてください。そこから、どうすればお互い気持ちよく遊ぶことができるのかを一緒に考えていただければと思います。
その際「あなたが悪い!」「その子が悪い」というレッテル貼りは、嘘をつく原因になったり、自分の否を認められない原因になるので控えてくださいね。
【終わりに】
大切なお子さんのことが心配な気持ちはすごくあると思います。
でもだからこそお子さんには、良い経験と嫌な経験、両方を通して”この時はどうすればよいか?”を自分で判断し、行動できるようになっていってほしいと思います。
保護者の方には「嫌な思いも経験!」と思って神経質になりすぎずにお子さんを見守り、育児が楽しいという気持ちを持ってもらえたら嬉しいです。