ジーターの殿堂入りは間違いないが、それを祝福しない殿堂選手もいる!?
まもなく、デレク・ジーターはホール・オブ・フェイマー(殿堂選手)となる。投票はすでに終わっていて、1月21日に結果が発表される。他の候補者と違い、ジーターの場合、殿堂入りに疑問の余地はない。焦点は、どれだけ高い得票率で殿堂入りするかだ。
これまで、得票率95%以上は17人。トップ3は、2019年のマリアーノ・リベラ(100.0%)、2016年のケン・グリフィーJr.(99.3%)、1992年のトム・シーバー(98.8%)だ。1999年のノーラン・ライアンも得票率98.8%だが、シーバーにはわずかに及ばなかった。また、17人中、2007年のカル・リプケンJr.(98.5%)と1936年のホーナス・ワグナー(95.1%)は、ジーターと同じく、主に遊撃を守った。
今年の殿堂入りセレモニーは、7月26日に行われる。そこには、多くの殿堂選手も姿を見せ、新たに加わったメンバーを祝福する。昨年は、殿堂入りしたリベラたちを除き、53人の殿堂選手が集まった。
そのなかには、トニー・ペレス(2000年/77.2%)とアンドレ・ドーソン(2010年/77.9%)もいた。ただ、2人とも、今年のセレモニーは欠席しそうな気配だ。ユニフォームを着ているので都合がつかないということではなく、健康を害しているからでもない。理由はジーターにある。
2017年の秋、ジーターは新オーナー・グループの一人として、マイアミ・マーリンズのCEOに就任した。当時、ペレスとドーソンはスペシャル・アシスタントとしてマーリンズに在籍していた。けれども、同じ肩書きのジャック・マッキーンとジェフ・コーナインとともに、ほどなく球団を去った。サン・センチネルのティム・ヒーリーが発表した記事によると、それまでの年俸10万ドルに対し、ジーターが申し出たのは4分の1の2万5000ドルだったという。実質的には、ジーターによって、マーリンズから追い出された。
なお、自身が殿堂入りして以来、ペレスがセレモニーに出席しなかったのは、2001年と2013年の2度だけだ。2013年の理由は定かではないが、2001年はフロリダ・マーリンズで監督を務めていた。ドーソンは毎年出席している。