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カニエ・ウェストがツイッターとインスタグラムを辞めた理由

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
再び、復帰してくれることはあるのでしょうか。(写真:ロイター/アフロ)

ラッパー、そしてプロデューサー、そしてデザイナーとしても活躍しているカニエ・ウェストが、TwitterとInstagramのアカウントを削除しました。

妻のキム・カーダシアンは、二人でコラボレーションした子供服のブランドのツイートに「@kanyewest」 とメンションしていますが、そこをマウスでクリックしても、リンクになっておらず、カニエ・ウェストのTwitterページにジャンプすることはありません。

カニエ・ウェストのTwitterやInstagramアカウントは、音楽やアルバムなどの最新情報等が得られた一方で、「TwitterはリアリティTV化している」として、さほど気に入っていない、嫌いだ、というコメントも見られました。

カニエ・ウェストは、KanyeUniverseCity.comという、非常に面白いブログを展開していましたが、2010年に閉鎖しています。アート、デザイン、そして日本…。彼の日々やアイディア、出会う人などは、非常に魅力的でした。

以下のページで、印象的なポストを振り返っています。村上隆氏のスタジオを訪ねたり、新宿伊勢丹で靴や靴下を約50万円分買い物したレシートなんかも紹介されています。

そのブログでも、Twitterについては、「ほぼ全ての時間、クリエイティブでいなければならない」としてストレスを露わにしてきました。

しかし、そのTwitter上で、「Instagramはやらない」と書き込んでいましたが、その後Instagramアカウントを開設しています。今回いずれも閉鎖されてしまいましたが。

プロのアーティストだからこそ、1つ1つの投稿に真剣に取り組むし、それがブランドにつながるし、疲れてしまう。しかし何か伝えたいし、表現したい。そんな複雑な思いも垣間見える一方で、「Twitterとインスタ辞めます!」という宣言自体がプロモーション、という見方もできます。

近い将来、ブログとともに、Twitter、Instagramに復帰してくれることに期待しています。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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