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人助けをするときに絶対に忘れてはいけないこと:自分も相手も潰れないために

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
(写真はイメージ:人を助けることは素晴らしことですががあ)(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

<人助けをするときに絶対に忘れてはいけないことがあります。それを忘れると、自分が潰れ、相手も溺れます。どうすれば、みんなで幸せになれるでしょうか。>

■人の役に立つ仕事がしたい、困っている人を助けたい

医療、福祉、心理などの学生と話していると、「人の役にたつ仕事がしたい」「困っている人を助けたい」と語る学生が大勢います。教育、保育なども、同様です。

お役に立ちたいという思いは、素晴らしいと思います。「金持ちになりたい」ではなく、世のため人のためになりたいと思う若者は増えていると思います。

ボランティアの希望者もたくさんいます。この20年に看護や福祉の学校がたくさんできました(看護の新入生に進路選択の質問すると、人の役に立ちたいからという意見と待遇の良さなどを語る人の両方がいます)。

どの仕事も、巡り巡って世のため人のためですが、その実感を持ちやすい進路を選ぶ人が、以前よりも増えていると思います。

仕事ではなくても、ボランティアや、日常の生活で、同じ思いの人は多いでしょう。しかし、人の役に立つためには、気をつけなくてはならないことがります。

その注意点を理解していないと、自分自身が倒れます。自分は善意なのに、かえって相手に害を与えます。

また、自分の限界を知ることが必要です。一緒に溺れたら大変です。

仕事、ボランティア、子供を世話する親、親を介護する子供。今回は、様々な人助けをするときに、決して忘れてはいけない大切な注意点をお伝えしたいと思います。

■絶対に忘れてはいけないこと

人を助ける活動がしたいと願い人が絶対に忘れてはいけないことは、

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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