ぬる湯の宝庫!首都圏から日帰りできる「山梨県の温泉地」5選
山梨県は歴史のあるいで湯から、上質の源泉が湧く日帰り温泉まで、温泉ファンの注目を集める温泉地が多い。特に甲府盆地は、夏場に入浴すると気持ちが良い「ぬる湯」が湧くエリアでもある。東京など首都圏から日帰りも可能で、アクセスしやすいのも魅力だ。
そこで、「ぬる湯」を中心に、日帰り入浴もできる山梨県の名湯を5カ所紹介したい。
湯村温泉(甲府市)
甲府の市街地に湧く、小さく静かな温泉地。「信玄の隠し湯」や太宰治が滞在した温泉としても知られる。ぬるめの湯なので、暑い季節でもゆっくりと長湯をするのに向いている。大型旅館もあるが、リーズナブルな小旅館やビジネスホテルもある。新宿駅から特急で甲府駅下車(約90分)、甲府駅からバスで15分というロケーションも魅力だ。
正徳寺温泉(山梨市)
果樹園の中にポツンとある日帰り温泉施設「初花」。内湯には33.9度の源泉がそのままかけ流し。一度つかると出られなくなる気持ちよさだ。広々とした庭園露天風呂もリラックスできる。もともと鰻養殖用の井戸を掘っていたところ温泉が湧き出した経緯があり、併設された食事処では、本格的なうなぎ料理を楽しめる。
山口温泉(甲斐市)
住宅街にひっそりと佇む小さな日帰り温泉。36.2度の湯がかけ流し。体温とほぼ一緒なので、湯と体の境目があいまいになる感覚を楽しめる。貯湯槽を設けずに、直接源泉を浴槽に注いでいる。つかっていると全身に気泡がつくのは、新鮮な源泉である証拠だ。暑い季節に入りたい、ぬる湯の名湯である。
岩下温泉(山梨市)
岩下温泉旅館は甲州最古の湯として知られる一軒宿で、旧館は国の登録有形文化財。その館内で入浴できるのが、泉温28度の源泉。プールの水のように冷たいが、暑い日には最高に気持ちいい。加温した内湯もあるので、温冷交互浴も楽しめる。
奈良田温泉(早川町)
山梨の秘湯、奈良田温泉へと続く南アルプス街道、早川渓谷沿いには温泉が点在する。なかでも最奥にある奈良田温泉は秘湯感たっぷりで、ドライブ旅行にも最適。日帰り入浴施設「奈良田の里女帝の湯」は少しぬるめだが、長湯を楽しむことができ、夏場こそおすすめ。秘湯の宿として人気のあった「白根館」は現在は日帰り入浴のみだが、香りが強い個性的な源泉がかけ流しである。