「同姓同名」の選手たち。田中幸雄、西岡剛、鈴木健、藤田宗一…。そこに坂本勇人も加わる!?
2006年のドラフトで、読売ジャイアンツは高校生1巡目に坂本勇人を指名した(最初に指名した堂上直倫の交渉権を中日ドラゴンズが得た後)。その14年後、読売は育成選手の6位に坂本勇人を指名した。こちらは、唐津商業高の捕手だ。
これまでにどれくらいの同姓同名がいたのか、一軍の試合に出場した選手を調べたところ、すべてかどうかは不明ながら、20組が見つかった。福田秀平(千葉ロッテマリーンズ)と福田周平(オリックス・バファローズ)や、どちらも1990年代に盗塁王を獲得した緒方耕一と緒方孝市のような、読みは同じで漢字が異なる選手たちは(その逆も)含めていない。
なかには、同じシーズンに同じ球団でプレーした同姓同名もいる。
ただ、1971年に西鉄ライオンズでチームメイトだった投手の高橋明と外野手の高橋明は、同じ試合には出場していない。この年、外野手の高橋明が出場したのは1試合だけ。その試合に、投手の高橋明は登板しなかった。
一方、投手の田中幸雄と主に遊撃を守った田中幸雄が出場した試合は、どちらもすべて日本ハムファイターズの選手としてだった(後者は北海道日本ハムファイターズ時代も含む)。そのうち、1986~89年の4シーズンが重なっている。遊撃手の田中幸雄がホームランを打ち、投手の田中幸雄が勝利投手となった試合もあった。
捕手の坂本勇人が読売に入団すれば、登録名をどうするのかはさておき、将来的には同じ試合で2人の坂本勇人がホームランを打つかもしれない。また、守備においては、坂本勇人からの送球を受けた坂本勇人が走者にタッチして二盗を阻むこともあり得る。