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7月の勝敗。阪神の月間勝率は3ヵ月続けて上昇。東京ヤクルトは急降下

宇根夏樹ベースボール・ライター
阪神は7月にホームで10勝4敗、アウェーで4勝2敗 AUG 29, 2021(写真:アフロ)

 7月の勝率が両リーグで最も高かったのは、阪神タイガースだ。20試合で14勝を挙げ、勝率.700を記録した。4得点以上は6試合しかなかったものの、3失点以下が17試合。しかも、20試合の3分の1を超える7試合は、相手にホームを踏ませなかった。

 阪神の月間勝率は、両リーグで最も低かった3・4月の.310から、5月が.458、6月が.636、7月は.700と上昇し続けている。各月終了時の順位は、6位→6位→5位→2位だ。

筆者作成
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 一方、東京ヤクルト・スワローズは、5月も6月も両リーグ最高の勝率、それぞれ.696と.826を記録していたが、7月は.350と急降下した。これにより、今シーズン、負け越した月が皆無の球団はなくなった。とはいえ、東京ヤクルトのシーズン勝率は、両リーグで唯一.600を超えていて、阪神とは10ゲームの差がある。

 また、7月の勝率は、東京ヤクルトがワーストではない。読売ジャイアンツは、18試合中5試合しか勝てず、勝率.294に終わった。こちらは、18試合の3分の1近い11試合が、5失点以上だ。ちなみに、今シーズンの月間勝率.300未満は、他には、6月の北海道日本ハム・ファイターズ(.286)しかない。

 阪神とは対照的に、読売の月間勝率は.645→.440→.409→.294と下降し続けている。各月終了時の順位は、1位→2位→2位→5位だ。パ・リーグでは、東北楽天ゴールデンイーグルスの月間勝率が.727→.500→.429→.400と推移している。阪神、読売、東北楽天を除く9球団は、前月から勝率アップと勝率ダウンがどちらもある。

 なお、3・4月と5月の月間勝率(と勝敗)は、こちらに記載した。

「6月の勝敗。3ヵ月連続の勝ち越しは東京ヤクルトだけ。阪神と千葉ロッテは今年初の月間勝ち越し」

 また、こちらでは、7月の月間本塁打について書いた。

「7月の「月間本塁打トップ10」。村上宗隆と山川穂高はさらに差を広げる」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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