Yahoo!ニュース

6月の勝敗。3ヵ月連続の勝ち越しは東京ヤクルトだけ。阪神と千葉ロッテは今年初の月間勝ち越し

宇根夏樹ベースボール・ライター
セは東京ヤクルトが独走。パは北海道日本ハムが逆の独走 June 19, 2020(写真:アフロ)

 東京ヤクルト・スワローズは、5月に続き、6月も両リーグ最高の月間勝率を記録した。5月が勝率.696、6月は勝率.826だ。3・4月の勝率.556を含め、ここまで3ヵ月連続の勝ち越し。他の11球団は、いずれも負け越した月がある。東京ヤクルトと同じく、福岡ソフトバンク・ホークスも3・4月と5月の両月は勝ち越したが、6月は勝率.450に終わった。

 6月に勝率.600以上を記録したのは、東京ヤクルト以外に2球団。勝率.650の千葉ロッテ・マリーンズと勝率.636の阪神タイガースがそうだ。どちらも、今シーズン初の月間勝ち越し。3ヵ月続けて負け越しの球団は、皆無ということになった。

 ただ、横浜DeNAベイスターズ中日ドラゴンズ北海道日本ハム・ファイターズの3球団は、負け越さなかった月――月間勝率.500ちょうど――が1度ずつあるものの、勝ち越した月は一度もない。

筆者作成
筆者作成

 5月と6月の直近2ヵ月に限ると、東京ヤクルトの他に、埼玉西武ライオンズも2ヵ月続けて勝ち越している。それぞれの月間勝率は.565と.571だ。一方、読売ジャイアンツ広島東洋カープ、中日は、5月も6月も負け越した。

 この3球団の月間勝率は、月を追うごとに下がっている。読売が.645→.440→.409、広島東洋が.571→.478→.364、中日は.500→.440→.318だ。東北楽天ゴールデンイーグルスもそう。月間勝率は.727→.500→.429と推移している。ちなみに、東北楽天が3・4月に記録した勝率.727は、セ・リーグを含め、どの球団よりも高かった。

 それらとは逆に、東京ヤクルトと阪神、埼玉西武の月間勝率は、月を追うごとに上がっている。

 6月の月間本塁打(個人)については、こちらで書いた。

「6月の「月間本塁打トップ10」。セは村上宗隆の14本、パは山川穂高の7本が最多」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事