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7月の「月間本塁打トップ10」。村上宗隆と山川穂高はさらに差を広げる

宇根夏樹ベースボール・ライター
村上宗隆 JULY 31, 2021(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 7月に最も多くのホームランを打ったのは、8本の村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)だ。パ・リーグは、埼玉西武ライオンズの2人、山川穂高ブライアン・オグレディがともに6本塁打を記録した。

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 村上は、3・4月の6本こそセ・リーグ4位ながら、5月以降は3ヵ月続けて両リーグ最多。5月の9本は山川と並び、6月の14本は2番目に多い大山悠輔(阪神タイガース)より4本多かった。7月は、29日を終えた時点で4本にとどまっていたが、最後の2試合で4本を積み上げた。なかでも、31日は5打席に立ち、ライト・フライと捕手ファウル・フライに続き、3打席連続ホームラン。「三本締め」で7月を終えた。

 ちなみに、後半戦に入ってから2本塁打以上は5人。村上が4本、ダヤン・ビシエド(中日ドラゴンズ)が3本、オグレディ、杉本裕太郎(オリックス・バファローズ)、荻野貴司(千葉ロッテ・マリーンズ)は2本ずつだ。ビシエドは、29日に3本のホームランを打った。荻野は、シーズン1本目と2本目。前半戦はホームランがなかった。

 山川は、ここまで4ヵ月ともパ・リーグ最多だ。7月以外の月間本塁打は、いずれもリーグ2位より2本以上多かった。

 両リーグとも、シーズン本塁打1位と2位の差は、さらに広がっている。6月末の時点と7月末の時点を比べると、セ・リーグは9本差→16本差、パ・リーグは11本差→12本差だ。セ・リーグで村上に次ぐのは、21本の大山と岡本和真(読売ジャイアンツ)だが、岡本が7月に打ったホームランは、6日の1本だけ。その後の13試合は、長打も二塁打1本しかない。過去4シーズンとも、岡本は31本塁打以上を記録している。

 なお、リーグ2位に二桁の差をつけて本塁王を獲得した選手については、6月にこちらで書いた。

「山川穂高の20本塁打は2位と9本差。これまでに「10本以上の大差で本塁打王」は…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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