瑞々しい粒餡がとろり。岐阜県「ツバメヤ」さんの蓬たっぷり草餅で、ほっこりあんこに癒されて
見目麗しい季節の練り切り、ご当地の銘菓、ちょっと贅沢な旬の素材を盛り込んだ和菓子…ちょっと特別な気分になれる和菓子は憧れ。なのですが、毎日の生活に寄り添ってくれるような、優しくほっこりとした気分になれるような和菓子にも魅力たっぷり。あえてそんなカジュアルな和菓子をほんの少し、ほんのちょっぴりだけ贅沢をして、国産の厳選された拘り素材で仕上げたおやつにもぴったりな日常に寄り添ってくれる仕様にしてみるのはいかがですか?
岐阜県岐阜市の柳ヶ瀬商店街にお店を構える「ツバメヤ」さんは、2010年に誕生した和菓子屋さん。同市出身の代表・岡田さや加さんは、ご自身を育んできてくれた柳ヶ瀬という街に恩返しができたら。そんな素敵な想いで、世代を問わず一緒にほっとできるようなお菓子を製造・販売なさるお店を立ち上げました。
ツバメヤさんの和菓子には、たっぷりきな粉のわらび餅やとっても美肌でみとれてしまうようなどら焼き、季節のお菓子、更には名古屋の店舗限定のお品物など、シンプルかつ大地の恵みでもある素材の強かさを心地よく感じられるようなラインナップが沢山!その中から今回は、「草餅」をご紹介。
草餅、といえば、巾着型や大福のようなまんまるな蓬餅の中に餡子が包まれていたり、あんこで覆われている蓬団子のスタイルが殆どかと。ツバメヤさんのく保ちは、一枚の楕円形の草餅であんこを閉じた半月型。やや薄目のスタイルも、両手に持ってぱくりと食べやすいのがポイント。
そして特筆すべきは、濃厚も濃厚な深い深い緑色…!!今まで見た中で、おそらくトップクラスの色味かと。国産蓬をたっぷりと混ぜ込んだお餅は、手に持つとトロリとした柔らかさが伝わるのに、いざ食べてみると芯の強さも感じます。また、たっぷりと包まれている流れるように瑞々しい、しずる感さえ感じる粒餡は北海道十勝産特別栽培の小豆をじっくりと炊き上げたもの。使用しているお砂糖も鹿児島県種子島産の粗糖と、それぞれの素材の旨味を下からぐっと押し上げてくれるような甘味です。
そのおかげで、ふんわり柔らかな蓬の清涼感(そうなんです、こんなに色濃くてもえぐみや青臭さは皆無なんです!)に肩の力がストンと落ちていき、ゆっくりと深呼吸をひとつ。
このままでも勿論美味しいのですが、油不要のアルミホイルにのせてほんの少しオーブントースターで温めてみてください。これからの季節にぴったりな、あたたかい草餅もまた乙な味ですよ。
草餅のお日保ちは当日中ですので、そちらだけお気を付けくださいね。