【大阪市】オープン前の施設を見られる! 大阪市立美術館リニューアル記念ギャラリートーク
大阪市立美術館が2022年10月から始まった大規模改修工事を終え、その内部が報道陣に公開されました。
リニューアルオープンは2025年3月1日(土)とまだ先なのですが、改修工事の完成を記念して、一般向けのギャラリートークが開催されます。
ギャラリートークは、2024年8月27日(火)で、1回目が10時から、2回目は14時から。参加は無料ですが、事前に応募が必要です。
募集人数は各回100名。これを超える場合は抽選となります。募集は美術館のホームページやSNSより。
募集期間は7月16日(火)から8月6日(火)まで。貴重な機会なので、ぜひ応募してみてくださいね。
日本で3番目の公立美術館
さて、この大阪市立美術館は1936(昭和11)年に日本で3番目の公立美術館として開館しました。国宝や重要文化財を含む13500件を収蔵しています。
今回の大規模改修では、国の登録有形文化財でもある建物の外観を保全しつつ、展示や収蔵スペース、収蔵環境を向上させました。さらに、無料ゾーンやカフェ、ミュージアムショップを開設する予定です。
入りやすい場所を目指して
リニューアルの目的のひとつは「ひらかれたミュージアム」。
美術館というと何となく入りにくい感じがありますが、玄関下にエントランスを作ることによって大階段を上らずに、エレベーターやエスカレーターを使って入りやすい構造となっています。
地下1階のエントランスには、新たにミュージアムショップを開設。こちらは展示会を見ない人も利用できます。
開館当時の天井が出現
1階の中央ホールでは、1977(昭和52)年〜1978(昭和53)年頃に増設されたシャンデリアを、耐震のために撤去。工事途中に偶然見つかった、開館当時の天井をそのまま生かしています。
さらに北側の旧展示室を多目的ホール化。中国語の交流(jiaoliu)にラテン語で「〜な場所」を意味する「-arium」を組み合わせた「じゃおりうむ」という名前で、講演会やワークショップ、イベントを行うほか、通常は無料の休憩室としても利用します。
カフェも登場
旧美術館ホールはカフェに変身。こちらも天井の撤去により、オリジナルの窓と天井が現れました。さらに、慶沢園(けいたくえん)を望むことができるデッキも増設しました。
慶沢園は、庭師・小川治兵衛が手がけた純日本風の庭園で大阪市指定文化財です。中に入るには入場料が必要ですが、デッキからは無料で眺めることができます。
そして、作品用のエレベーターを増設したことで、休館せずに展示作業ができるようになり、開館日も年間約300日に増えるのだとか。
トイレも広くキレイになったのが、地味にうれしいポイント。来年の開館が待ち遠しいですね。
取材協力:大阪市立美術館