子どもに「〇〇しなさい」と言うのをやめる方法5選
こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのピッグママです。
子どもに「早く食べなさい」「片付けなさい」「勉強しなさい」などと指示をしたくないけれど、つい言葉にしてしまうことってありますよね。朝から晩まで指示されるのも嫌でしょうが、言う側も疲れてしまいます。
今回はお子さんの内側にある動機を引き出すために、「〜しなさい」という指示命令を言い換える方法を5つご紹介します!
1.子どもの言動を「〇〇しているね」と実況中継する
否定するわけでもベタ褒めするわけでもなく、お子さんの行動や様子に注目し、見たままを言葉にして伝えてみましょう。そうすることで、子どもも自分自身の言動を客観的に見つめ直し、自分で考えて行動するきっかけになります。また、「自分を見てくれている」という安心感を与えることもできます。
声かけ例:
・「早く食べなさい」→「ちょっとペースが落ちてきてるように見えますが、ゆっくり味わっているのでしょうか」など
・「早く片付けなさい」→「ちょっと部屋が散らかっているようですが、片付けを始めていますね」など
スポーツの実況中継を意識して、自分も楽しむつもりでやってみるといいかもしれません。
2. 「一緒に〇〇してみよう!」と対等な関係を示す
「〇〇しなさい」という指示命令の言いかたは、言われた子どもは行動しても『やらされた感』が残ることがあります。一方的な言葉ではなく、一緒に考えゴールを目指す『Let'sのスタンス』で伝えると、対等な関係で話すことができ、物事に取り組む楽しさが生まれます。
声かけ例:
・「宿題やりなさい」→「時間になったから始めようか」など
・「片づけなさい」→「そろそろみんなで片付けようか」など
子どもと同じ視点に立つことを意識して、一緒にやるスタンスを示してみましょう。
3. 「試しにやってみよう!」とスモールステップで提案する
成功するかどうかは気にせず、「ちょっとやってみようかな」と思えるくらいの簡単な課題を提案してみましょう。「〜してみる」という言いかたには「別に失敗してもいいか」といった、成功を強制しない響きがあるようです。子どもも気負いすることなく「まずはやってみよう」と行動に移すことができ、「できた」という体験を積み重ねることで、やる気が出てきます。
声かけ例:
・「勉強(宿題)やりたくない」→「試しに机の上を片付けてみよう」「試しにこの1問だけ解いてみよう」など
一歩を踏み出すきっかけづくりを意識してみましょう。
4. 「〜すると、どうなる?」とゴールの先を考えてみる
「何のために勉強をするのか」という目的が明確でないまま「勉強しなさい」と言われても、子どもの心と体は動きません。むしろ、強制されることで勉強が嫌いになってしまう子もいるでしょう。行動に移した先にあるゴールを思い描けるような言葉をかけることで、「やってみよう」という気持ちを引き出すことができます。
声かけ例:
- 「勉強すると、知識が増えて選択の幅も広がるね」
- 「宿題やテストが終わったら、思いっきり遊べるね」
- 「試合で活躍したら、将来の夢に近づけるね」など
5. できていることを承認する
子どものできていない部分や、欠点を指摘するのではなく、できていることや強みを承認する言葉をかけてみましょう。単にできている事実を伝えるだけでなく、「嬉しい」などの感じたプラスの感情を一緒に伝えると効果的です。子どもは、自分の行動を認めてもらえた喜びで、次も頑張ってみようと思えます。常に子どもの長所を探すことが、よい言葉かけのポイントとなります。
声かけ例:
・「静かに待っていてくれてありがとう。嬉しかったよ」
・「ルールを守ってくれてありがとう。助かったよ」など
指示命令でない伝えかたをすることで、子どもが内に秘めた『やる気』を引き出すことは可能です。
「〇〇しなさい」という指示命令を言い換えて、子どもの自主性を引き出す言葉かけを意識してみましょう。