【育児中のストレスと上手く付き合う】心理カウンセラーが実践する!自分のイライラ傾向を知り対処するコツ
子育ては思い通りに行かないことも多く、「ついイライラしてしまう」という親御さんは多いのではないでしょうか。子どもの気持ちを理解しつつも、自分の気持ちや時間に余裕がないと、感情が昂ってしまうこともあるでしょう。自分のイライラの傾向を知り、育児中のストレスと上手く付き合う方法を考えてみましょう。
1. 自分のイライラ傾向を知る
まずはじめに、自分がイライラするパターンを分析してみましょう。子育て中に限らず、人にはそれぞれどういった状況にストレスを感じやすいかという傾向があります。A〜Cいずれかに強く当てはまるという人もいれば、全てに当てはまるという人もいると思います。育児中は全てに当てはまるという人も多く、ストレスフルな状態であることがうかがえます。
タイプA「身体の不調が何よりストレス」
子どもの夜泣きによる睡眠不足・長時間の抱っこによる身体の疲れ・子どもの声が大きくて頭が痛いなど、身体の不調がとにかく辛く、体調が万全でないことに強いストレスを感じやすい。
タイプB「心の不調が何よりストレス」
初めての育児でとにかく不安・子どもや自分の将来が心配・他人と比べてしまい自信が持てないなど、常にいろいろと考えてしまい、心が休まらないことに強いストレスを感じやすい。
タイプC「自分のペースを崩されるのが何よりストレス」
自分の思う通りにいかないと気が済まない・想定外のことが起こるとイライラする・制御不能な状況が苦痛で仕方がないなど、自分のペースを乱されることに強いストレスを感じやすい。
2. ストレスの原因を探る
子育て中に多い、ストレスの原因を挙げてみます。ストレスの原因を探ることで、なにか解決策が見えてくるかもしれません。子育ては自分1人で頑張る必要はなく、パートナーや周りの人などに助けてもらうことも、ときには必要です。
- 自分の自由な時間がない
- パートナーや周りの協力を得られず、常にワンオペ状態である
- 育児の頑張りを認めてもらえず、感謝もされない
- 子どもが言うことをまったく聞いてくれない
生きている限り、ストレスをゼロにするのはほとんど不可能です。1人で抱えている負担を少しずつ減らしていくイメージで、ストレスを分散させる必要があるでしょう。パートナーや周りの人の協力やサービスを利用することで、負担を軽減できることもあります。子どもが成長し、自分でできることが増えてくると、負担が減ってきたと実感できるかもしれません。
3. 自分に合ったストレス解消法を見つける
心理カウンセラーの資格を持ち、自身も子育て中に実践しているストレスの対処法の一つである『コーピング』を紹介します。ストレスに対して「観察→対処→効果の観察」を繰り返し行うことで、自分に合ったストレスの対処法を見つけることができます。
- ストレスに対して気晴らしができそうなことを10個ほどリストアップする
- ストレスの傾向と原因を明らかにする
- 状況に応じた対処をする
- 対処した結果、ストレスがどの程度減ったか検証する
- 2~4を繰り返し、適切な解消法を見つける
身体的な疲労を回復するためには、身体を労る時間やケアが必要です。心の不調には、自分だけのご褒美時間が有効とされています。イライラのエネルギーはスポーツなどで有効的に発散させるとよいでしょう。ストレスを客観的に把握し、手軽にできる方法をリストアップすることが大切です。
実際に効果が高いと感じた対処例
効果的な対処法は人それぞれ違いますが、参考程度にこれらの対処法を試してみてもよいかもしれません。
- イライラしてきたら、深呼吸をしながら歩く
- 好きな音楽を聴きながら、リズムに合わせて歩く
- 映画を見て、思い切り泣く
- そのとき食べたいものを食べる
- シャドーボクシングをする
- 昔流行したダンスを踊る
- 枕に向かって叫ぶ
- 「自分はベストを尽くしている」と言い聞かせる
さいごに
子育ては思い通りに行かないことが多く、真面目な人ほど「こうしなければならない」と思い、ストレスがたまりやすい傾向があります。なかなか成果も見えず、感謝されることも少ないですが、自分の頑張りを認めてみてはいかがでしょうか。子どものことも大切ですが、子育てをしている自分のことも大切に。ホルモンバランスなどの影響もあるので、気になる場合は医療機関への相談を。