【自分や子どもの長所がわからない】子育てカウンセラーが実践している「短所を長所に変える考えかた」
就職活動などで自己分析をした際に「自分の長所がわからない」と悩んだ経験はないでしょうか。子どもたちは、幼い頃から、両親や先生といった周りの大人たちからできないことを指摘される場面が多いです。親が自分の魅力を理解しておらず、子どもや他人に対しても、欠点ばかりに目がいってしまうということもあるでしょう。悩んでいる特徴を肯定的に捉える方法を考えてみましょう。
短所の数だけ長所もある
「長所がわからない」という人に、短所を尋ねると、必ず何かしらの返答があります。長所はわからないけれど、短所ははっきりと自覚しているという人は多く、否定感から抜け出せないまま、自分の進路を決める時期を迎えてしまったことがうかがえます。私自身も自己肯定感は決して高くなく、否定的になってしまう気持ちはよくわかります。しかしながら、子どもや他人、自分に対しても欠点ばかりに目がいってしまう現実を「変えたい」と思っているのではないでしょうか。
短所は長所の裏返しでもあり、短所の数だけ長所も存在します。例えば、「飽きっぽく、長続きしない」という特徴には、「新しいことにどんどん興味が向く」とも捉えられます。「落ち込むのは反省の気持ちと、向上心があるから」、「緊張するのは、上手くやりたいという気持ちのあらわれ」などと、視点を変えることができれば、不安を乗り越え、挑戦する気持ちも湧いてくるのではないでしょうか。
自信がなくても、自分や子どもは承認できる
自己肯定感が低い人に多い悩みとして、「自信がないから肯定的に捉えられない」というのがあります。コーチングや心理学を学び、人と関わってきたなかで、学んだことがあります。それは、「自信はあってもなくてもいい」ということ。自信があっても失敗するときは、失敗します。むしろ、自信がないときのほうが、入念に準備をするため、不測の事態に備えた対策ができたり、よい結果が生まれることもあります。
自信よりも大切なのは、自分や子どもを「承認する」ことです。承認のしかたにも種類があり、結果承認・行為承認・存在承認の3つがあります。結果承認に効果がないわけではありませんが、成果を上げる過程を認めることが重要です。行為承認や存在承認をせずに、結果承認だけを行うと、「結果を出さないと認めてもらえない」と感じるようになるので注意が必要です。
さいごに
親や大人にとっては無駄や迷惑と思うことも、子どもにとっては意味があることも多いです。子どもが本当はどうしたいのか、どう思いそういった行動をとるのか、大人が見かたを変えてみると、承認しやすくなるでしょう。大人になると、成果を出さないと認めてもらえる機会が少なくなりがちですが、自分の存在や行動は自分で認めてもよいのではないでしょうか。