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【11月19日は国際男性デー】現代の日本男性の「生きづらさ」について女性カウンセラーが考えてみる

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
Photo:pixabay

11月19日は「国際男性デー」という日であることをご存知でしょうか。男性・男子の心身の健康に目を向け、ジェンダー平等を促すことを趣旨として、1999年にトリニダード・トバゴで始まったとされる記念日です。国際女性デー(3月8日)とは異なり、国連の定める記念日とはなっていませんが、世界各国で男性のジェンダー問題を考える日として認知が広がってきています。現代の日本男性の「生きづらさ」について、一緒に考えてみませんか。

「男の子なんだから、そんなことで泣かないの」

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子どもが転倒してしまい、泣くというシチュエーションはよくありますよね。3歳児くらいまでは、男の子に対しても「大丈夫?痛かったよね」などと心配や共感をする親御さんや先生をよく見かけます。しかしながら、大きくなってくると「男の子なんだから、そんなことで泣かないの」「そのくらい大丈夫だよ」などと、周りの大人の反応や対応が変わってきているとは思いませんか。子育てや子どもと関わることに慣れてきて、そういった心配や共感力が薄れてきた部分もあるかもしれませんが、無意識に「男=強くあれ」といった考えがあるのではないでしょうか。

男の子のランドセル、今だに黒が圧倒的に多い

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私たち大人が小学生の頃、ランドセルの色は男の子が黒、女の子が赤という選択肢しかありませんでしたよね。現在の子どもたちは、ランドセルは自分の好きな色が選べます。女の子のランドセルに関しては、紫・ピンク・水色・茶色の割合が赤よりも多くなっています。しかしながら、男の子のランドセルは今だに6割が黒だそうです。

男の子でも、赤や黄色・オレンジといった色のランドセルを背負っていてもよいはずなのに、今だに黒や紺が圧倒的に多いのはなぜでしょう。黒や紺が「かっこいい」と思っている男の子が、結局は多いということなのでしょうか。もしかしたら、本当は赤や黄色・オレンジが良かったけれど、我慢しているという子も中にはいるかもしれません。リュックだったら好きな色を選べるけれど、ランドセルはそうともいかない現実があるのではないでしょうか。

男らしさより、「自分らしさ」を

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幼児期から男性は、泣かない・弱音を吐かないなどの「男らしさ」を求められている部分があると思います。もちろん女性にも、奥ゆかしさ・上品さなどの「女らしさ」を求められる部分もありますが。「人前で泣くのは恥ずかしい」という感情は、成長する過程で自然と芽生えてくるのに、幼児期から、そういった感情をわざわざ抑える必要は果たしてあるのでしょうか。甘える力や頼る力を幼児期に養うほうが、よっぽど健全なのではないでしょうか。

子育てをしていると、ジェンダーの問題や疑問に多く直面します。例えば、PTAの会長のほとんどは男性であるなど。共働き世帯が増える中で、PTAそのものの存在意義を唱える意見もあるとは思いますが、会長が男性で、その他は女性が担当するという構図は今だに変わっていません。自治会長や町内会長も圧倒的に男性が多いです。

子育てに参加する男性が増えているにも関わらず、子育てのことを気軽に相談できる相手がいないと悩む男性は多いようです。女性の場合、母親の先輩でもある実母やママ友に相談することが多いですが、男性の場合、そもそも相談しないという人が多いのです。子育てをしていると、わからないこと・思う通りにいかないことは、性差関係なく訪れます。それにもかかわらず、弱音を吐かない・強くあらねばならないといった性質から、SOSが出しづらくなっているのではないでしょうか。

さいごに

あなたが思う『自分らしさ』とは何でしょうか。自分とは何かが「よくわからない」という悩みは、性別に関係なくあるのではないでしょうか。当たり前だと思っていたことも、哲学的に問いかけることで、疑問が生まれてくるかもしれません。今日という日を『自分と向き合う日』としてみてはいかがでしょうか。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信。産後うつや育児ノイローゼを経験し、発想の転換や思考の癖などを理解することで克服。実践しやすい「育児や人間関係の問題」に役立つ物事の捉えかたを一緒に考えていきましょう!

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