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盗まれた監督の原チャリが戻ってくる。ただ、再盗難にはご用心。あの選手の愛車は2度盗まれたことが…

宇根夏樹ベースボール・ライター
テリー・フランコーナ(クリーブランド・ガーディアンズ)Jul 2, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 これまでと同じように、クリーブランド・ガーディアンズのテリー・フランコーナ監督は、本拠地のプログレッシブ・フィールドまで、愛車で「通勤」することができそうだ。

 今月21日、プログレッシブ・フィールドで催される「ガーズ・フェスト」に行こうとしたフランコーナは、スクーターがなくなっていることに気づいた。だが、その4日後、フランコーナは愛車と再会した。APなどによると、23日の夜、地元警察がスクーターを見つけたという。

 誰かが盗み、どこかに乗り捨てたのだろうか。いずれにせよ、再びこのようなことが起きないよう、フランコーナは用心したほうがいい。過去には、メジャーリーガーのスクーターが2度盗まれたこともある。ハンター・ペンスの立ち乗りスクーターがそうだ。

 今から9年前、当時、サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーしていたペンスは、スクーターを盗まれた。こちらも数日後に見つかったが、すでに新しいスクーターを発注していたため、盗難に遭ったスクーターは、慈善団体に寄付された。その2年後、慈善団体の事務所に泥棒が入り、パソコンなどとともにスクーターも持ち去った。犯行の様子は防犯カメラに映っていて、2人の犯人は捕まり、スクーターは戻ってきた。この時、ペンスは「信じられない! スクーター-ゲート事件再び」とツイートしている。

 フランコーナとペンスが、同時期に同じ球団にいたことはない。だが、スクーターに乗って球場へ行っていたことは、共通する。また、どちらも、スクーターと本人がボブルヘッドになった。

 ちなみに、ペンスのスクーターが最初に盗まれた2014年に、ジャイアンツはワールドシリーズで優勝している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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