Yahoo!ニュース

【神戸市須磨区】日本で唯一!新幹線の上を地下鉄が走る「総合運動公園」を多角度から楽しんできました

くりあんぱん神戸の日常系webライター(神戸市)
日本で唯一、新幹線の上を地下鉄が走るスポット「総合運動公園」

須磨区緑台にある「総合運動公園」をご紹介します。競技場や野球場、大型遊具を備えた公園に花の名所とたくさんのレジャースポットを有する「総合運動公園」は、タイトルの通り「日本で唯一、新幹線の線路の上を地下鉄の線路が交差するスポット」として、鉄道や写真が好きな方々の間でも人気です。最寄りの「総合運動公園駅」が持つ面白い特徴にも触れつつ、この日本唯一のスポットを様々な楽しみ方で満喫してきました。

神戸総合運動公園 -KOBE SPORTS PARK- web site

最寄り駅「総合運動公園」改札を出ると、目の前の地図で線路の交差ポイントが確認できます。

改札を出て右方「総合運動公園」の入口広場を左に進み、「ユニバー記念競技場」へ向かう陸橋を目指します。

陸橋の手前右側、撮影スポットに到着しました。

分かりやすく案内板も出ています。

2本の線路が綺麗に見えますね! 線路だけでなく、見晴らしも良くて気持ち良いです。

暫く景色を楽しんでいると地下鉄が走ってきました。

そして数分後には新幹線。タイミングよく通りかかった男の子が「かっこいい!」と声を上げて喜んでいました。

せっかくなら、案内板の写真のように両方の列車を1枚に収めたいですよね。事前に双方の時刻表である程度目星を付け、たっぷり1時間粘ってみたのですが…残念ながら機会に恵まれませんでした。新神戸駅の時刻表と実際に列車が目の前を通過した時刻を比較してその差を計り、その結果を総合運動公園駅の時刻表と照らし合わせて頑張りましたが成功せず。最も惜しかったパターンでは、双方の列車が通過した時間の誤差は僅か1分未満でした…。『何回も足を運んでやっと成功した』『合計で何十時間かな、もう分からん位待った』『このスポットを知ってから数年間、通りかかる度に気にしてるけど未だに見たことない』などと聞いていましたが、噂通りかなりの難易度のようです。

日本で唯一のスポットを楽しむ方法はここでの撮影だけではありません。個人的にお気に入りの楽しみ方をあと2つご提案します。鉄道好きの方には特に共有したい情報です。

1つめ。「新幹線の線路をまたぐ地下鉄の線路『の上を、更に自分の足で渡る』」ことができるんですよ。
上に紹介した撮影スポットからもう少し奥、陸橋の上まで歩みを進めてみてください。

ここからも新幹線と地下鉄の立体交差を見ることができます。こちらのアングルからは新幹線の線路が地下鉄の線路に一部隠れてしまいますが、新幹線が通れば視認できますし、より間近で迫力ある地下鉄の様子を見ることができるという魅力があります。何より、「日本唯一のスポットの上に自分は立っている…!」というロマンは何物にも代えがたいものがありますね。

2つめ。日本唯一のスポットをまたぐだけでなく、何と下をくぐることもできるのです!

上の地図の「12 自然のくに」「5 こどものとりで」「6 サクラの道」「臨時駐車場の手前」「地図真ん中、濃い緑色のエリアを縦断する白色の道」「立体駐車場」「陸橋を渡って出発地点に戻ってくる」というルートでご紹介します。「綺麗な自然の中、整備された道で散策を楽しめる」ルートとして選びました。時間を短縮されたい場合は逆回りした方が近いです。尚、私が訪れた時は、立体交差をくぐれるスポットの周辺は他の施設周辺と比べ、人通りが少なく鬱蒼とした印象を受けました。足元等、安全に注意してお楽しみください。

こちらは2024年4月上旬、「さくらの小径」を抜けた先の陸橋から撮影した写真です。最初にご紹介した場所より線路は結構遠くなりますが、桜を一緒に撮影することができます。

陸橋を渡った先にある「P4駐車場」の前を左に曲がります。P2駐車場、ほっともっとフィールド神戸、総合運動公園駅方面への「近道」の看板を参考にしてください。

この階段を下りてもうすこし進むと…

新幹線の線路の真下を歩道が交差しています! ここから見る新幹線は、これまでご紹介したスポットより更に「あっという間」に感じ、圧倒されてしまいました。

そして、立体交差の下に到着します。「日本唯一のスポットの下を、自分は今くぐっている…!」という感動を心ゆくまで味わってきました。改めて考えると、こんなに大きな建造物を作って、そこにすさまじいスピードとパワーの列車を走らせて、安全やダイヤまで精度高く管理して…人の力って、すごいですね。

神戸市営地下鉄西神線は、須磨や西神のニュータウン構想に沿い、従来の市街地とニュータウンを結ぶ大動脈として建設された路線です。走行地域が丘陵地帯であるため、「地下鉄」であるにも関わらず、ほとんどの線路が地上を通っています。愛称が「みどりのUライン」だったり、ラインカラーや車両が緑色だったりという様子からも、山や丘など緑の多い土地柄とイメージが結び付いていることが伺えます。「総合運動公園駅」は2024年4月現在、日本で3番目に高い場所にある地下鉄の駅で、その標高は102.74m。3番目どころか、1985年6月18日の営業開始から2015年12月に仙台市地下鉄「八木山動物公園駅」(136.4m)が開業するまでは堂々の日本一でした。ちなみに、「日本一標高の高い地下鉄駅がある市」の座は、2020年6月1日に北神急行電鉄が市に譲渡された事で神戸市が奪還しています。現在の日本一は、神戸市営地下鉄北神線の「谷上駅」(244m)です。

以上、「日本で唯一、新幹線の上を地下鉄が走る」総合運動公園をご紹介しました。神戸の地理やまちづくりの歴史など、たくさんの条件が揃ったからこそ生まれた奇跡のスポットです。よかったら是非足を運んでみて下さい。そして、新幹線と地下鉄両方の列車を1枚の写真に収める事ができたら、思いっきり周囲の方々と喜びを分かち合ってくださいね。皆様に素晴らしいラッキータイミングが訪れますように!

●総合運動公園●
神戸総合運動公園 -KOBE SPORTS PARK- web site
〒654-0163 神戸市須磨区緑台
TEL 078-795-5151
FAX 078-792-3122

神戸の日常系webライター(神戸市)

神戸でささやかに暮らしている一市民。大好きな町神戸の魅力を、心地よい日常から拾い上げて大切にお届けしていきます。記事を通して皆様と「わくわく」「ほっこり」な気持ちを分かち合えたら嬉しいです。よろしくお願いします!

くりあんぱんの最近の記事