旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。人気観光地に出かけたら一緒に楽しみたいご当地グルメを紹介しています。今回は鳴門の渦潮で有名な徳島県鳴門市。朝6時から営業しているので、夜行バスユーザーや車中泊派の人にも嬉しいお店「うずしお食堂」です。

世界最大級の鳴門の渦潮

徳島県鳴門市と兵庫県南あわじ市の間の鳴門海峡で、瀬戸内海と紀伊水道の干満差により発生する鳴門の渦潮。大潮のときには渦の直径が30mにもなり、世界最大級の渦潮といわれています。

渦潮を見るのなら、毎日6時間毎に発生する満潮と干潮の時間の前後1時間半ぐらいを目指して行きましょう。春と秋の大潮（新月と満月）には、特に大きな渦潮が見られる可能性があります。

今年のゴールデンウィーク、筆者が出かけた日は朝８時半の中潮前後１時間が見頃となっていました。あまり大きな渦は発生しませんでしたが、渦潮を眺めるのに最適な「大鳴門橋遊歩道 渦の道」は人も少なく、ゆっくり眺めることができました。

鳴門市渦潮観光協会（外部リンク）

鳴門の渦潮から車で10分の「うずしお食堂」

黄色の看板が目印の「うずしお食堂」は、「ボートレース鳴門」と「鳴門天然温泉 あらたえの湯」の前にある小さな大衆食堂です。鳴門の渦潮からは車で10分。

高速鳴門バス停留所からは歩いて4分！夜行バスユーザーにはとってもありがたいお店。東京からの夜行バスは5時45分に高速鳴門バス停留所に到着するので、少し待つと温かくておいしい朝ご飯が食べられるんですよ。

筆者は「鳴門天然温泉 あらたえの湯」で温泉に入ってから利用。

店内ではお子さん3人が遊んでいて、とてもアットホームな雰囲気でした。

メニューは店内のホワイトボードに書いてあります。

他、ガラスケースの中にお惣菜が入っていました。徳島のソウルフードともいえる三宝煮もありました。

朝定食は、ご飯とお味噌汁、お好みのおかず1品で500円！朝6時から8時半の間注文できます。

刺身定食実食！

海が近いので、やはりお刺身が食べたいと思い「お刺身定食」をオーダー。オススメを聞いたところ「鯛」とのことだったので、鯛の刺身定食とハマチの刺身定食。

鯛の刺身定食はお刺身、炙り、漬け、昆布締めと調理法の違う4種類の鯛がお皿に乗っています。

お刺身は新鮮だから身がプリップリ！

お醤油もいいけど、添えられていたお塩をちょっとつけて食べると白身魚の淡白な旨味が引き立ちました。

炙りは皮目のパリッとした食感と香ばしさがたまりません。

漬けはねっとり舌にからみつくような食感と、熟成された旨味。ご飯がすすみすぎちゃいます。

昆布締めもキュッとしまった身の歯ごたえがビールとの相性最高！

いや～～、どれもビールにもあうし、ご飯にもあう！

味噌汁の中にはたっぷり身のついたアラも入っていました。

他にも玉子焼きや野菜の煮物、冷ややっこまであって豪華。

デザートは鳴門金時のプリンでした。

これで1,760円。最初、町の大衆食堂にしては高くない？と思った自分を反省。この値段でこの内容ならお得すぎです

こちらは、ハマチの刺身定食。見た瞬間においしいのがわかる脂ののり具合。分厚くて食べ応えもあり。

これで十分お腹いっぱいになったのですが、どうしても食べたいものがあって追加オーダーしちゃいました。

鳴ちゅるうどん実食

追加で頼んだのは鳴ちゅるうどん。初めて聞きました。鳴門のB級グルメだそうです。お店の奥さんに聞いたところ、昔鳴門では塩業が盛んで、そこで働く男性達が力をつけるためご飯以外におやつ代わりとして食べていたのが鳴ちゅるうどんなのだそうです。

わかめうどん（550円）をオーダー。丼一面にわかめがのっています。

うどんを箸ですくいあげると、びっくりするくらい不揃い！食べるとやわらかくて、お隣の香川の讃岐うどんとは真逆のうどんです。お出汁はカツオと昆布で若干甘めの味付け。ちゅるちゅるといくらでも食べられます。博多うどんや伊勢うどんが好きな人は、きっと気に入りますよ。

しかも、この鳴ちゅるうどん、奥さんの手作りとの事。鳴ちゅるうどんは家庭料理のひとつなんですね。うどんのお出汁も奥さんの手作りだそうで、鳴門の昆布を使っているのだと教えてくれました。鳴門金時のプリンも奥さんのお手製だそうです。

鯛のお刺身がプロの味だったと思ったら、地元に愛されている家庭料理まで食べられるなんて！近くに会ったら頻繁に通ってしまいそうです。

せっかく旅行に来たのなら、地元の人がよく利用するお店でその土地の料理を味わうのも“あり”ですよ。