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ADHD【注意欠如多動症】の人が『疲れやすい理由』3選【保育士ママが漫画でわかりやすく解説】

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

ADHD(注意欠如多動症)の人は、一般の人よりも疲れやすいんです。今日はその理由と対策をご紹介します。

1.動き回ってエネルギーを使う

ADHDの人は、ジッとしていると落ち着かないので、ついつい動き回ってしまいます。

興味のある物を見つけると、突き動かされるように行動してしまうので、その分疲れてしまいます。

大人のADHDの場合、行動は比較的落ち着いていても、頭の中は多動状態で、思考がめまぐるしく変化したり、次々に考えが浮かんできます。

そのため、じっとしていても、過剰な精神活動で大量のエネルギーを消費してしまいます。

2.感覚過敏

ADHDの人は、一般の人には気にならない音や光、匂い・肌触りなどに対して、非常に敏感な場合があります。

過敏さは人それぞれ違いますが、照明がまぶしくて、目がチカチカしたり、

教室内が工事現場のようにうるさく感じたり、シャツの襟元が、針のように痛く感じたりしてしまいます。

周りの人には不快に感じられない場合が多いので、自分の居心地の悪さが伝わらず、ストレスを感じてしまいます。

3.過度に集中

集中力が高いのは良いことなのですが、度を越えると体に不調をきたしてしまいます。

また、時間が経つのを忘れてしまうほど集中し

「気がついたら朝だった」

「食事をずっと摂っていなかった」

なんてこともあります。

どうしたらいいの?

休憩スケジュールを決める

疲れを感じていなくても、休憩スケジュールをたてて、疲れる前に意識的に休むことは有効な対策です。

感覚過敏防止用便利グッズの活用

  • 周りの雑音をなくすため、ノイズキャンセリングヘッドフォンを着用する。
  • 椅子のギシギシ音をなくすため、椅子の足にテニスボールをつける。
  • 匂いを防ぐため、マスクをつける。
  • 眩しさを防ぐため、サングラスをかける。

このように、感覚過敏防止便利グッズをうまく活用することで、疲れを防ぐことができますよ。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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