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レッドブルが大宮アルディージャの経営参画方針と報道。ブラジルでは古豪が再生に成功 #専門家のまとめ

下薗昌記記者/通訳者/ブラジルサッカー専門家
報道通りレッドブル社の経営参画が実現すれば大宮アルディージャも大きく変わることに(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 エナジードリンクの販売で知られるレッドブル社(本社・オーストリア)がJ3リーグの大宮アルディージャの経営に参画する方針、だと複数の新聞社が報じました。ブラジルでも古豪でありながら、長年低迷が続き、表舞台から消えたに等しかったブラガンチーノが買収され、「レッドブル・ブラガンチーノ」に。その資金力を生かし、再びサッカー王国でも存在感を見せています。クラブ名、エンブレム、ユニフォームを含めて今後の大宮アルディージャの行方に注目が集まります。

ココがポイント

▼レッドブル社のJリーグ参入は今年2月にスポーツニッポンが報じていた

・レッドブルJリーグ参入へ J初の外国資本企業オーナー誕生も J3大宮が最有力候補(スポーツニッポン)

▼企業名をクラブ名に入れることを認めていないJリーグだけに「レッドブル・アルディージャ」になるには高いハードルも。

・レッドブル、大宮アルディージャの経営参画へ 外資系がJ参入方針(朝日新聞デジタル)

▼雄牛のエンブレムはすっかりお馴染みに。「レッドブル」を名に冠する各地のチームは

・全部同じ!雄牛のマーク「レッドブルのユニフォーム」5チームを見る(Qoly)

▼ブラジル全国選手権で低迷していたブラガンチーノは2019年にレッドブル・ブラジルと合併。1部に昇格し、再生に成功

・ブラジルプロサッカーチーム「レッドブル・ブラガンチーノ」とプレミアム・パートナー契約を締結(ヤンマーホールディングス株式会社)

エキスパートの補足・見解

 近年、レッドブル社が経営に関わるクラブは欧州や南米でも成功を見せています。Jリーグ同様、基本的にクラブ名に企業の名を付けられないブンデスリーガでは、レッドブルを想起させるRB(RasenBallsport「芝生での球技」なる造語)を頭につけるRBライプツィヒが買収当時5部リーグから、創設7年でブンデスリーガにまで昇格。強豪チームに成長しました。

 ブラジルでも古豪ブラガンチーノがレッドブル・ブラジルと合併、ブラジル全国選手権3部から1部に昇格し成功しています。

 かつてJ1リーグに在籍した大宮アルディージャは今季、J3リーグ首位を独走中。報道通りの経営参画が実現すれば、更なる強化も期待できそうです。

記者/通訳者/ブラジルサッカー専門家

1971年、大阪市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)でポルトガル語を学ぶ。朝日新聞記者を経て、2002年にブラジルに移住し、永住権を取得。南米各国でワールドカップやコパ・リベルタドーレスなど700試合以上を取材。2005年からはガンバ大阪を追いつつ、ブラジルにも足を運ぶ。著書に「ジャポネス・ガランチードー日系ブラジル人、王国での闘い」(サッカー小僧新書)などがあり、「ラストピース』(KADAKAWA)は2015年のサッカー本大賞で大賞と読者賞。近著は「反骨心――ガンバ大阪の育成哲学――」(三栄書房)。日本テレビではコパ・リベルタドーレスの解説やクラブW杯の取材コーディネートも担当。

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