JリーグでプレーしたW杯得点王は過去5人。元イタリア代表FWのスキラッチさんを悼む #専門家のまとめ
ワールドカップのイタリア大会(1990年)で鮮烈な活躍を見せ、イタリアを3位に導いたサルヴァトーレ・スキラッチさんが18日、結腸がんで亡くなりました。イタリア大会では得点王に輝き、大会MVPに選出。1994年にはJリーグで2人目となるW杯得点王経験者としてプレーし、ジュビロ磐田で点取り屋の能力を見せつけました。その功績を振り返ります。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
32年目を迎えたJリーグの歴史の中で、過去にワールドカップの得点王の肩書きを持った外国人選手はわずか5人しかいません。1986年のメキシコ大会のガリー・リネカーさん(名古屋グランパス)、1990年イタリア大会のサルヴァトーレ・スキラッチさん(ジュビロ磐田)、1994年アメリカ大会のフリスト・ストイチコフさん(柏レイソル)、2010年南アフリカ大会のディエゴ・フォルランさん(セレッソ大阪)とダビド・ビジャさん(ヴィッセル神戸)です。
こうした錚々たる顔ぶれの中でも最もJリーグで活躍したのはスキラッチさんと言えるでしょう。1995年にはJ1リーグ得点王に1点届かなかったものの31点を決め、ジュビロ磐田では公式戦93試合で65得点。ワールドカップの歴史のみならず、日本のサッカー史にもその足跡は残っています。イタリア語で万能、全能を意味する「トト(Totò)」の愛称で知られたスキラッチさんの早世が惜しまれます。
Ciao, Totò(さようなら、トト)。