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オートバイのあれこれ『日本車の快進撃は、このバイクから。』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイクファンへ送るこのコーナー。

今日は『日本車の快進撃は、このバイクから。』をテーマにお送りします。

長きにわたって世界のマーケットを席巻し続けてきた、ニッポンのオートバイ。

日本製バイクが世界へ名を轟かせる端緒となった存在が、ホンダ『ドリームCB750FOUR』でした。

▲日本製オートバイが世界のスターダムへ駆け上がる“はじめの一歩”となった
▲日本製オートバイが世界のスターダムへ駆け上がる“はじめの一歩”となった

CBは、老舗の欧米メーカーをも震え上がらせる、革新的なディテールと圧倒的なパフォーマンスを備えていたのです。

最も注目すべきディテールは、やはりエンジンでしょう。

▲市販量産車では世界初となる並列4気筒エンジンを搭載!
▲市販量産車では世界初となる並列4気筒エンジンを搭載!

排気量750ccの並列4気筒エンジンを搭載。

ホンダは、当時世界をリードしていた英国車(トライアンフやノートン等)の定番だった650cc2気筒エンジンを上回るため、この大きなパワーユニットを作り上げます。

アメリカのハーレーダビッドソン等にはすでに1,000cc級のバイク(ナックルヘッドエンジン搭載車など)もありましたから、750ccはとくに世界最大というわけではなかったものの、並列4気筒というレイアウトは市販車においては前代未聞で、CBの「ナナハン4発」エンジンは世界を驚かせることとなりました。

最高出力は67ps。

当時「ハイパワー」と謳われ人気を博していたトライアンフ『T120ボンネビル』(650ccツインエンジン)ですら46psだったので、CBの67psというパフォーマンスはまさに圧倒的・驚異的だったと言えます。

▲頑強に作られた車体には、見る者を圧倒する風格も漂っていた
▲頑強に作られた車体には、見る者を圧倒する風格も漂っていた

また、そのパワーユニットを支える車体のほうにもホンダの“こだわり”が詰め込まれていました。

67psの大パワーを受け止められるだけの頑丈さを持たせつつ、アメリカ人の「Bigger is better.」(大きければ大きいほど良い)という嗜好も考慮し、ガッチリとしたダブルクレードルフレームを採用。

(ホンダとしては初のダブルクレードルフレーム採用市販車となりました)

その他、4連キャブレターや4本出しマフラー、前輪に備えられたディスク式ブレーキ等々、CBの車体には数々の革新が散りばめられていたのでした。

▲ニッポンのオートバイ史は、このCB抜きには語れない!
▲ニッポンのオートバイ史は、このCB抜きには語れない!

従来のオートバイからすると明らかな“隔世の感”があったCBは、1969年(昭和44年)に発売されるやいなや世界中で大ヒットセールスを記録。

ホンダとしても全く予想だにしなかったバカ売れを見せ、この「ホンダのバイク」もとい「ジャパニーズ・モーターサイクル」が瞬く間に世界の二輪マーケットを支配することとなったのでした。

そしてここから、ニッポンのオートバイによる本格的な世界進出が始まるのです。

カワサキのZ、スズキのGS…。

この後の話は、また別の機会に。

画像引用元:本田技研工業

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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