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【オートバイのあれこれ】その性能はまさに「平成の怪物」。

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイクファンへ送るこのコーナー。

今日は「その性能はまさに“平成の怪物”。」をテーマにお話ししようと思います。

平成を代表するオートバイを挙げるとして、何を選ぶでしょうか。

平成の始まりとともにデビューしたカワサキ『ゼファー』か、2000年前後に意外な形で脚光を浴びたヤマハ『TW200/225』か、はたまた250ccスポーツ人気を再燃させたカワサキ『ニンジャ250R』か…。

▲1989年の春に発売されたゼファー。平成のバイク史はこのモデルからと言えよう
▲1989年の春に発売されたゼファー。平成のバイク史はこのモデルからと言えよう

▲TVドラマの影響などもあり、2000年前後の頃に大人気を博したTW200/225
▲TVドラマの影響などもあり、2000年前後の頃に大人気を博したTW200/225

オートバイという趣味自体の人気が下火となり、昭和の頃ほどの活況は無かったものの、今思えば平成時代にも多種多様なバイクたちが現れてきましたね。

上で挙げたようなオートバイももちろん平成を彩ったモデルなのですが、今回は平成の代表作の一つとしてこちらのモデルをピックアップしましょう。

スズキ『GSX1300R ハヤブサ』!

▲「平成のスズキ車」を語るうえで外せない存在が、このハヤブサだろう
▲「平成のスズキ車」を語るうえで外せない存在が、このハヤブサだろう

とくにスポーツバイクファンであれば、このハヤブサがまず頭に浮かんだ人も少なくないことと思います。

ハヤブサがデビューを飾ったのは、1999年(平成11年)のこと。

ネイキッドブームのかたわら、当時日本のバイクシーンでは、カワサキ『ZZR1100』やホンダ『CBR1100XXスーパーブラックバード』の影響から「最高速」「300km/h」といったことがトレンドワードになっていました。

▲1990年にデビューしたZZR1100。147psのピークパワーは当時の市販量産車の中で最強だった
▲1990年にデビューしたZZR1100。147psのピークパワーは当時の市販量産車の中で最強だった

そして、この時流を捉えたスズキが“スピード”を強く意識したオートバイを開発。

そこから生まれてきたのが、ハヤブサでした。

ハヤブサは、ZZRは言うまでもなく、ブラックバードをも優に上回る175psのピークパワーを引っ提げ登場。

175psに加え、ムダの無いエアロダイナミクス&妥協を排した走行安定性の追求により、ハヤブサはなんと実測値で312km/hというトップスピードをマークします。

もちろんこれは、市販量産オートバイとしては前代未聞のスピード。

ZZRが290km/hに達するかどうか、ブラックバードが300km/hをわずかに上回るかどうかと言われていたなかで、ハヤブサはそうしたハードルを余裕で越えてみせたのです。

▲ハヤブサは(公道用市販車で)「夢の300km/h超え」を楽々クリアしてみせた
▲ハヤブサは(公道用市販車で)「夢の300km/h超え」を楽々クリアしてみせた

圧倒的なスピードでライバルを蹴散らし、世界最速の称号を涼しい顔で手中に収めたハヤブサは、当然のごとく世界中で称賛されることとなりました。

やがて日本においても“大型バイクの代名詞”的な扱いをされるようになり、ハヤブサは今も現行モデルとして活躍しています。

GSX1300Rハヤブサは、バイク界における「平成の怪物」だったと言っていいでしょう。

▲現行モデルのハヤブサ。スズキにおける“最速の血統”は今でも健在だ
▲現行モデルのハヤブサ。スズキにおける“最速の血統”は今でも健在だ

画像引用元:スズキ

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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