祖母の愛犬を斬首しタンスに保存した怪奇事件 18歳少女に何が起こった?
アメリカで、ティーンネイジャーによる凄惨なペットのバラバラ殺傷事件が起きた。
報道によると、米南部テネシー州サウス・メンフィス市に住む18歳のキョウコ・スミス(Kyoko Smith)は、祖母の飼っていた小型のシーズー犬を斬首し、頭を寝室のタンスの引き出しに入れ、心臓部を抜き取ってそれを冷凍庫に保存していたと言う。またバラバラにした犬の死体を撮影し、写真を家族に送っていたことがわかった。
今月13日、被告人家族からの緊急通報で警察が現場に赴き、事件が明るみに出た。犯行に及んだのは2日前の今月11日と見られており、自身の18歳の誕生日の1週間後だった。
裁判所の記録によると、スミス被告人は犬を殺したことをすぐに認めたという。動物虐待の罪で告発されたが、メンタルイルネス(精神疾患)の疑いがあるため、保釈の条件としてできるだけ早くカウンセリングを受診することを条件に、4,502ドル(約50万円弱)の保釈金で釈放されている。
現時点で、事件には不明点が多い。被告人の名はキョウコ(Kyoko)という日本名だが、彼女のルーツや家族背景などは明らかにされていない。また、殺された犬の胴体や四肢の行方についてもわかっていない。
- 11月25日、キョウコ・スミス被告人が法廷に入る様子。被告人の雰囲気について、「物静かな少女」と表現されている。
次回の出廷は12月9日の予定で、それまでにスミス被告人はカウンセリングの受診などの証拠を、裁判官に証明しなければならないとされている。
少女がなぜ、誕生日の1週間後に祖母の愛犬を殺してバラバラにしなければならなかったのか、動機は謎に包まれたままだ。報道では、専門家によるコメントとして「子どものうちは時に感情を表す方法がわからないため、行き詰ったときに奇妙な行動に走ることもある」という見方もされているが、詳細は今後明かされていく見込みだ。
ティーンネイジャーの誕生日がらみの事件といえば、今月14日に米西海岸サンタ・クラリータ市の高校で起こった少年の乱射事件も記憶に新しい。犯人の少年は16歳の誕生日に、自身が通う高校で、生徒2人を死亡、3人を負傷させた後、自らの頭も撃ち、翌日死亡している。
(Text by Kasumi Abe) 無断転載禁止