頑張らなくてもお金が貯まる人の「たった1つのルール」
無理なくお金が貯まる人は、どのような工夫をしているのか気になる人はいませんか?
実は、その工夫は意外とシンプルであることが多いものです。
ここでは、「無理なくお金を貯めている人のルール」を紹介します。無理なくお金を貯めたい人は、参考にしてみてくださいね。
無理なく貯まる人の「たった1つルール」とは
無理なくお金を貯めている人を見ると、「どうして頑張らなくてもお金が貯まるのか」と不思議に思う人もいるでしょう。
実は、無理なく貯まる人が実践していることは、「たった1つのルールを守る」だけなのです。
そのたった1つのルールとは、「収入以下に支出を抑える工夫をしている」ということ。
もちろん、そのルールの実践方法は、人それぞれです。無理なく貯めている人が、具体的にどのようなことを実践しているのか確認していきましょう。
1 先取りで貯金をする
無理なく貯めている人のなかでも、実践している人が多くみられるのが「先取り貯金」です。
毎月、使った後に残ったお金を貯金するのではなく、あらかじめ決まった額を「使う前に貯金する」という方法です。
なおかつ、そのお金は「簡単に引き出せる」ようでは、貯まったと思ってもすぐに使ってなくなってしまいます。
ですから、無理なく貯めている人ほど、定期預金にするなど、簡単には引き出せないような方法で貯金をしています。
先取りで貯金をした後に残ったお金は自由に使ってよいお金と考えることで、自然と「収入以下の支出でやりくりする習慣」がつくのですね。
この方法は、先に貯金をしてしまえば、残ったお金は自由に使えるお金になるため、家計簿をつけたり電卓をたたいたりといった「細かい計算をするのは苦手な人」に向いています。
2 「割合」で貯蓄額を決める
数字に少し強めな人のなかには、「割合で貯蓄額を決める」と言うことを実践している人も見られます。
例えば、手取り月収が30万円、ボーナスが1回50万円、貯蓄額をそれぞれ2割と決めた場合、毎月30万円の2割で6万円、ボーナスからは50万円の2割で10万円を貯蓄に回すなど、あらかじめ割合に応じた貯蓄額を決めてしまうのです。
このように、割合で貯蓄額を決めてしまえば、収入が増えた時や減った時にも再計算しやすく、貯蓄を継続する際の目安が決めやすくなります。支出を増やす際にも、「これ以上支出を増やしたら貯蓄ができなくなるからやめておこう」「これぐらいの支出ならこの支出をやめれば支払える」など、貯蓄の割合が減らないか確認した上で判断することができるため、お金を使いすぎることがなく安心です。
また、やむを得ず収入以上の支出になってしまう場合にも、「貯蓄を継続するために月いくら収入を増やそう」など、対策まで考えられるため、生涯にわたり貯蓄を継続することが可能になります。
一方、お金が貯められない人というのは、「まあなんとかなるだろう」と、根拠のない楽観主義を貫いてしまいがちですので、気をつけましょう。
3 やることを決めている
無理なく貯めている人は、「毎月給料が入ったら、まずは支払いを済ませる」「おろしてきたお金は、支払いごとに袋に分けて管理する」など、給料がはいった後にお金をどのように管理するかを、ルーティンとして決めているという人も多いですね。
やることをあらかじめ決めてしまうことで、お金の管理に頭を悩ませるということが少なくなりますし、いずれ習慣として定着させることで、特に「頑張っている」という意識を持たずに、家計管理を継続することも可能になります。
反対に、お金が貯まらない人というのは、お金がなくなるたびにコンビニなどでお金をおろしたり、支払いを済ませる前にお金を使ってしまい、支払いを翌月に繰り越したりといった、その場しのぎの行動をとりがちです。
その場しのぎの行動が積み重なることで、徐々に金銭的な余裕がなくなり、破産などの深刻な問題につながってしまう人もいますので、気をつけましょう。
無理なくお金が貯まる人の習慣は「シンプル」
無理なくお金が貯まる人が意識しているルールは、「収入以下に支出を抑える工夫をしている」ということです。
そのために実践していることに差はあるものの、このたった1つのルールさえ守れれば、お金は確実に貯まっていくはずです。
一方、「頑張ってもお金が貯まらない人」というのは、後のことを考えずに収入と支出に見合わない住宅ローンを組んでしまっていたり、子どものためだからと無茶な教育費の支払いを計画してしまったりと、「収入を考えた支出行動をしていない」ことが多いのです。
どこかで収入と支出のバランスが崩れてしまうと、「頑張って節約しているのに貯まらない」「収入を増やさない限り貯まらない」といったお金の苦労が常態化することにもなりかねません。
無理なくお金を貯めたい人は、常に「収入と支出のバランス」を考え、できるだけ早期に「無理なく貯まる仕組み」を整えておきましょう。
文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他