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ウィーラーは「ヤンキースと読売」でプレーした何人目? トマソン、ガリクソン、松井秀喜、マギー…

宇根夏樹ベースボール・ライター
イチロー(左)とゼラス・ウィーラー Jul 25, 2014(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 東北楽天ゴールデンイーグルスから読売ジャイアンツへ移ったゼラス・ウィーラーは、読売について「ヤンキースのようなチーム」と形容した。移籍後、最初の試合に出場した――今シーズン最初の出場試合でもあった――後に行われた、記者会見での発言だ。

 今から6年前、ウィーラーはニューヨーク・ヤンキースの選手として、29試合に出場した。その前にはミルウォーキー・ブルワーズとボルティモア・オリオールズにも在籍したが、メジャーリーグ出場はこの29試合がすべてだ。

 ヤンキースと読売でプレーした選手は、調べたところ、過去に18人いた。見落としがなければ、ウィーラーは19人目ということになる。

筆者作成
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 ロイ・ホワイトは、読売に入団するまで、ヤンキース一筋に過ごしした。両チームでいずれも出場200試合以上は、ホワイト(ヤンキース1881試合/読売362試合)と松井秀喜(ヤンキース916試合/読売1268試合)の2人だけだ。

 なかには、ダン・ミセリのように、どちらのチームの出場試合も一桁の選手もいる。2003年にヤンキースで7登板、2005年に読売で4登板。もっとも、2003年は4チームで計57試合に投げている。その3チーム目がヤンキースだった。

 ジェフ・マントは、ヤンキースでも読売でも、ホームランを打っていない。ヤンキースでは6試合に出場し、8打数1安打に終わった。ウィーラーは、ヤンキースで2本塁打。読売での1本目も、まもなく出るだろう。ちなみに、メジャーリーグで最初のホームランを打った試合は、イチローとウィーラーが「7番ライト」と「8番・三塁」としてラインナップに並び、田中将大が先発マウンドに上がった。

 また、直近の4選手中、ギャレット・ジョーンズを除く、ルイス・クルーズケーシー・マギー、ウィーラーの3人は、ヤンキースと読売に加え、東北楽天でプレーしたことも共通する。クルーズは金銭トレードで読売から東北楽天へ。マギーは東北楽天を退団後、マイアミ・マーリンズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、マーリンズ、デトロイト・タイガースを経て、読売に入団した。

 なお、読売ジャイアンツとサンフランシスコ・ジャイアンツの両チームでプレーした選手と、阪神タイガースとデトロイト・タイガースでプレーした選手についても、前に記事を書いた。その後、前者(日米のジャイアンツ)にはマギーとヘラルド・パーラ、後者(日米のタイガース)にはエフレン・ナバーロジェフリー・マルテが加わっている。

 それぞれの記事は、こちら。

日米のジャイアンツ、読売とSFでプレーするのはマギーが何人目? 過去にはトマソンやグラッデンも

阪神とデトロイト、日米のタイガースでプレーした選手たち。マートンもそこに加わることができるか

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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