地震の影響を踏まえ観測ロケットの打ち上げ延期、被害などは確認されず(デトネーションエンジン宇宙実証)
8月11日早朝に打ち上げ予定であった観測ロケット「S-520 34号機」の打ち上げが延期されることがJAXAより発表されました。本記事では、延期の詳細をはじめ、試験の概要についても解説していきます。
■打ち上げ日は決まり次第周知
8月8日、宮崎県沖で震度6弱の地震が発生しました。鹿児島県肝付町に位置するJAXA内之浦宇宙空間観測所では震度5弱の揺れが観測されています。当初、8月11日早朝に観測ロケット「S-520 34号機」の打ち上げが予定されていました。しかし、地震の影響を踏まえ、打ち上げは延期されることとなりました。実験の実施期間は8月11日から9月30日までが予定されており、新たな打ち上げ日が決まり次第JAXAより発表が行われます。
なお、JAXAの発表によりますと、内之浦宇宙空間観測所に地震による被害は確認されていないとのことです。
■実験機器は「デトネーションエンジン」「エアロシェル」
今回の打ち上げは、H3やイプシロンなどの実用衛星を打ち上げるロケットとは異なり、宇宙に到達した後に様々な観測や実験を行うことを目的としています。搭載されている実験機器は、ロケットエンジンに変わる画期的な推進装置と期待されている「デトネーションエンジン」です。デトネーションエンジンが作動中に撮影したデジタル画像データは、「エアロシェル」により大気圏突入後に海上で回収される予定となっています。
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