約8万株のカタクリの花咲く三毳山(みかもやま)!万葉集にも詠まれた美しい山の春を感じよう
山の斜面に沿って薄紫色の絨毯が一面に広がっている。
ここは三毳山(みかもやま)。
万葉集にも詠まれたこの美しい山に、約8万株のカタクリの花が咲き、今まさに満開を迎えている。
カタクリの群生の合間にはアズマイチゲやニリンソウの白い花も顔を出し、春風に揺れる姿が愛らしい。
桜の開花が待ち遠しい中、足元の春を愛でに三毳山を訪れた。
毎月訪れたい!四季折々の花が咲く三毳山の魅力
気軽に自然と触れ合うことができるハイキングコース
三毳山は「みかも山公園」として整備され、さまざまなハイキングコースが用意されている。
世代を問わず気軽に山歩きを楽しみ、自然と触れあうことが可能だ。
三毳山の最高峰、青竜ヶ岳(標高229m)には東口駐車場から約40分ほどで登頂することができる。
またみかも山公園を歩いて一周する場合は、約9Km、3時間20分ほどの時間を要するので、時間に余裕をもって訪れたい(『みかも山公園ハイキングマップ』参照)。
三毳山に咲く四季折々の花
三毳山には一年を通じて多くの山野草が咲き、「花の百名山」の一座にも数えられる。
冬~早春のフクジュソウ、春のカタクリ、夏のキツネノカミソリ、秋のヒガンバナそして紅葉と、三毳山の四季は美しく毎月訪れても飽きることはない。
三毳山で今まさに観て欲しい!約8万株のカタクリの群生
みかも山公園の「カタクリの園」では約8万株のカタクリの群生を観ることができる。展望所が2ヶ所設置され、間近にカタクリを観賞することが可能だ。
今の時期しか観ることのできない、薄紫色に染められた三毳山をぜひ観て欲しい。
「カタクリの園」へのアクセスは東口から「野草の園」を通って向かうのが良いだろう(東口から「カタクリの園」まで距離約700m、徒歩約15~20分)。
カタクリのほかにアズマイチゲやニリンソウ、スミレなどの花も見頃を迎えている。
関東平野を一望、三毳神社も訪れたい
三毳神社の奥宮へは「道の駅みかも」近くの三毳神社の里宮から訪れると良いだろう。
みかも山公園の南口から奥宮まで一直線に続く参道は、急な石段と一部岩場が待ち受ける(約30分の登り)。急な登りが不安な場合は「七曲がり坂」を登った方が良いかもしれない。
頑張って登った先には関東平野を一望する美しい絶景が待っている。
最後に
カタクリの花をもっと堪能したい場合は『万葉自然公園かたくりの里』にも足を伸ばしてみてはいかがだろう。
こちらもまたカタクリの群生地で、みかも山公園の西口から約2kmの場所にある。
山の斜面に沿って作られた遊歩道の両脇にカタクリの花が群生し、可憐なカタクリの花を間近で愛でることが可能だ。
徒歩でみかも山公園を散策するのはちょっと、という場合はフラワートレインを利用してみてはいかがだろう。
フラワートレインはみかも山公園の各入口から定期的に走行している。
徒歩で散策する場合は、一部急な階段や登り坂もあるので、歩きやすい格好としっかりとした靴で臨みたい。
桜が見頃を迎えれば誰もが上を向きがちになる今の季節。
桜よりも一足早く満開を迎えた足元に咲く春を愛でるのもまた良いのではないだろうか。
【基本情報】
みかも山公園
住所:栃木県栃木市岩舟町下津原1747-1
アクセス:
・お車の場合
【南口駐車場】
東北自動車道「佐野藤岡IC」から約1km
【東口駐車場】
東北自動車道「佐野藤岡IC」から約3km
【西口駐車場】
※香楽亭:西駐車場より120m・みかもハーブ園
東北自動車道「佐野藤岡IC」から約4.6km
・電車の場合
JR両毛線「岩舟駅」から約5.5km
東武日光線「静和駅」から約7km
・電車→バスの場合
JR栃木駅南口から「ふれあいバス」岩舟線【ぶどう団地入口経由】で約35分、「とちぎ花センター前」または「道の駅みかも」下車
JR栃木駅南口から「ふれあいバス」岩舟線【静和駅入口経由】で約50分、「道の駅みかも」下車
開園時間:
3月~9月:8:30~18:30
10月~2月:8:30~17:30
定休日:「みかも山公園緑の相談所」火曜定休(祝日の場合はその翌日)
駐車場:有(無料)
・東口239台(うち大型バス6台)
・南口215台
・西口385台(うち大型バス20台)
みかも山公園公式サイト
みかも山公園公式X
みかも山公園公式Instagram
【参考資料】
栃木県保健福祉部健康増進課健康長寿推進班 みかも山わくわく展望コース 三毳神社(奥社)
みかも山公園公式サイト
独立行政法人 農畜産業振興機構 消費者コーナー 広報誌 【まめ知識】片栗粉のお話