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子どもの噓は大人に原因があった!保育士が教える「隠し事を防ぐために親が知っておくべきこと」

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は噓をつく子どもの原因とその対処方法についてお話ししていきたいと思います。

嘘つきは泥棒の始まり?

皆さんは子どもが噓をつくことにをどのように感じますか?

「可愛いから許しちゃう!」と簡単に考えるのも良いですが、「裏切られたようですごく悲しい」などのような負の感情を抱く方もいるのではないでしょうか。

例えばトイレから出てきた時に、明らかに手を洗っていないのに「手を洗ったよ」と噓をつく。

子どもからそんな事を言われた経験のある方も多いかと思います。

「嘘つきは泥棒の始まり」なんて言葉もあるように、噓をつくことは親としては絶対にやめてもらいたいものですね。

そのために、噓をついた時にはいつもより厳しく叱ってみるものですが、一向に噓をつく癖が治る気配はないでしょう。

それどころか、ますます嘘が酷くなるばかり。

これでは困ってしまいますね。

ところが、こういったように子どもが噓をつくのは、大人のある行動に原因があるのです。

それさえ知っていれば、裏切られたように悲しい思いをしたり、「もう2度と嘘はやめて」と叱ることもなくなりますよ。

一体どのようにすれば良いのでしょうか。

やってみよう!

子どもが噓をつかなくなる方法。

それは、子どもの話を受け入れるということです。

例えば、先ほどのトイレで手を洗わなかった場合で考えてみましょう。

この時、「噓でしょ。洗ってないの分かってるからね!手を出しなさい」と叱ってはいけません。

「叱られたくない」という思いから、噓に噓を重ねていくようになってしまいます。

そのため、子どもの話が噓だと確実に分かっていたとしても、決して怒らないでもらいたいのです。

その代わり、「ちゃんと手を洗っているみたいだね。いつも清潔にしてくれてありがとう!」と子どもの話を全面的に受け入れてみてください。

つまり、子どものことを信頼するのです。

そうすることで、噓をつくことが子どもにとって段々と心地の悪いものとなり、自分から行動を正すようになっていくのです。

叱ることのデメリット

育児では当然のことであるはずの子どもを叱る行為。

ところが、子どもを叱ることはあまり良い方法ではないのです。

なぜなら、そこには4つのデメリットが隠れているからです。

①叱られなければ何をやっても良くなる

叱られることで子どもは、恐怖心からその行動をしなくなります。

すると、「叱られなければ何をやっても良い」と考えるようになるのです。

そうなると、怒られないようにするための手段として噓をつくようになります。

つまり、噓をつかないようにするために叱っているはずが、かえってその噓を酷くしてしまっているのです。

②信頼されなくなる

「子どもが噓をついているだろう」と大人が考えていると、それは子どもを全く信頼していないことになります。

すると、子どもも同じように大人のことを信頼しなくなるのです。

そのため、余計に大人の話を聞き入れなくなったり、離れて行ったりしてしまうのですね。

これでは、親子として良い関係を作ることは難しくなってしまいます。

良好でない関係の中では簡単に嘘もつけてしまいますから、そうならないためにも、まずは大人が子どものことを信頼することが大切なのです。

③同じ行動を繰り返す原因になる

大抵の場合、真面目に大人の話を聞く子どもに対しては関心は薄れていってしまいます。

ところが、不適切な行動をしていると叱られるため、「やった!見てもらえた!」と思ってしまうことがあるのです。

つまり、注目されていると感じてしまうのですね。

そうすることで、自分のことを見てほしいという思いから不適切な行動を繰り返すようになるのです。

④兄弟ゲンカの原因になる

嘘をつくというテーマからは少し離れてしまいますが、せっかくなのでご紹介しておきます

実は、叱ることは兄弟ゲンカの原因にもなるのです。

家庭内で一人が叱られていると、周りの兄弟は「あいつはダメなやつだ。俺の方が賢いんだ」と思い込んでしまいます。

つまり、叱られている子を目にすることで、周りが優越感を感じるわけですね。

そうすることで、兄弟関係は競争的なものになってしまいます。

すると、どちらが上の立場なのかを争うようになり、それがケンカの原因となってしまうのです。

でも叱るのはやめられない?

叱ったところで噓がなくならないということは、理解していただけたかと思います。

つまり、叱るということは何の解決にもなっていないのです。

ところが、そうは言ってもほとんどの方が叱るのをやめないでしょう。

なぜなら、叱らないで接した場合に、子どもがどのように変わっていくのか想像がつかず、それを怖いと感じるからです。

例えば、人によっては「叱らないと好き放題に始めて取り返しがつかなくなるだろう」と考える方もいるのではないでしょうか。

しかし、例えば1週間試してみて、ダメだったら元に戻すというのは簡単にできます。

やり方を一時だけ変えてみたから言って、取り返しがつかなくなることは絶対にないのです。

もし、叱ることが最も良いやり方だと感じるのであれば、噓をつく子にはより激しく叱ってみてください。

しかし、それではいつまで経っても治らないはずです。

だからこそ、試しに1度で良いので叱らずに話をしてみてもらいたいのです。

まとめ

今回は噓をつく子どもの原因とその対処方法についてお話ししました。

子どもが嘘をつくのは、大人が子どものことを叱り過ぎていることに原因があります。

そのため、子どもが嘘をついた時にも、子どもの話を全面的に受け入れるようにしましょう。

子どもを信頼している姿を大人が見せることで、嘘をつくことが心地悪く感じるようになり、自然と子どもの行動は変わっていきます。

また、子どもを叱ることで
①叱られなければ何をやっても良くなる
②信頼されなくなる
③同じ行動を繰り返す原因になる
④兄弟ケンカの原因になる

などといったデメリットも存在します。

日頃から子どものことを無条件に信頼し、疑わないようにすることが子どもの嘘を攻略するコツだと言えるでしょう。

子どもの噓に困っているという方は、ぜひ勇気を持って試してみてくださいね。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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