37歳。音楽家。交際相手と私の「結婚したいタイミング」が合わず今に至ります~おみおじリポート168~
28歳だった頃の自分と同じ列に並べられて異性から評価される。それが婚活の現実です
※2024年4月4日追記。井川さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
「自由恋愛と同じように理想の男性を選べるのは28歳ぐらいまでです。婚活は、その年齢だった頃の自分と同じ列に並べられて評価されると思ってください。だから、アラフォー女性の婚活は厳しい戦いなのです」
マチコ先生がいつになく真剣な表情で語るのは、我がオネットに有望な女性会員が入ったからです。日本の「雪国」に実家があり、東京在住で音楽家として活動している井川美鈴さん(仮名、37歳)。演奏活動を本業としながらも、事務職としても働いて自立しています。
「年齢相応には男性とのお付き合いはしてきました。その場限りの一時的な交際ではなく、『いつかは結婚するだろう』という気持ちもありましたが、相手と私の結婚したいタイミングが合わなかったりして現在に至ります。今はお付き合いしている人はいません。大宮さんの記事を読んだりして『婚活をしなくちゃ』と思いつつも具体的な行動はできずにいました」
この点は問題ありません。何かきっかけがあり、本気で結婚したいと思って行動を始めたときがその人にとっての結婚適齢期だからです。
いわゆるエリート男性と結婚するならば、自分は「猛獣使い」になる適性と覚悟が必要
問題は、どんな相手とどのような結婚生活を思い描いているか、です。井川さんは「マチコ先生の旦那さんと同じく、お医者さんがいいなと思っています」とのこと。そのココロは、「人のために働いていて、私にはない専門性を持っているから。安心感がある職業でもあります。古風に聞こえるかもしれませんが、仕事を頑張っている人に男性としての魅力を感じます」。うーん、なるほど。マチコ先生、いかがでしょうか。
「私も井川さんと同じ37歳のときに主人と会い、38歳で結婚しました。井川さんもぜひ『今しかない!』という気持ちで、あらゆる手を使って頑張ってほしいと思います。あらゆる手と言ったのは、私は知人の紹介で主人と会えたからです。医師との結婚を望んだわけでありませんが、普通の婚活ではありえない出会いだったとは思います」
重要なのはここからです。医師のような人気職業でアラフォー独身の人には「何かがある」と知っておいてください。マチコ先生の旦那さんのことではありませんが、「人のために働く」どころか「人に関心がない」と感じるほどコミュニケーション能力が低かったり、年老いた親の意向に逆らえなかったりと、バランスが悪い人だけが残っていると思うべきです。恋愛したいだけで結婚する気がない人も混じっています。そのため、相手である自分は「猛獣使い」になる適性と覚悟が必要とマチコ先生は指摘します。
「いわゆるエリート男性はエネルギー量が高い人が多いので、うまく御しながら支えていかねばなりません」
アラフォー女性の婚活。相手の男性ではなく、自分が専門性と収入を高めるという心構え
マチコ先生と僕による井川さんの評価は「猛獣使いというよりも、あなた自身が猛獣」です。もちろん、悪い意味ではありません。コミュニケーション能力を含めた「支える力」が高いわけではなく、内なるエネルギーを持っているという意味です。
「自分のことを話すのが不得意です。言葉に詰まることが多く、周囲からは『次に何を言うんだろう?』とハラハラされたりしています。ただし、私は感情の起伏が少ないほうで、落ち込んだり怒ったりすることはほとんどありません。言葉で感情を表現するのが苦手だとも言えます」
演奏のほうが感情を表現しやすい、と断言する井川さん。攻撃的ではないけれど美しくしなやかな猛獣を思わせる言動です。ということは、サポーティブで穏やかな男性のほうが井川さんの結婚相手として向いているかもしれません。
アラフォー以降の女性が婚活をする場合は、相手の男性ではなく自分が専門性と収入を高めるぐらいの心構えのほうが良い、とマチコ先生は言い添えました。このことを念頭に置いてもらえれば、オネットにおける婚活の幅も広がると思います。
すべての芸術作品に求める要素は「愛」。私自身も愛を共有できる相手が欲しい
ここまでの話を神妙な表情で聞いてくれていた井川さん。特に「10年前の自分と比べられるのが婚活」という話が胸に響いたようで、今後はギアを上げて本気の婚活をすると誓ってくれました。つまり、現実を直視しつつ、今の自分にとってベストな相手を辛抱強く探す努力を怠らないということです。
男性の年齢や外見は気にならないという井川さんは、結婚相手の職業や年収についても再考しているところです。例えば、医療福祉関係には医師以外にもいろんな専門職があります。家庭での安心を考慮するならば、看護師や介護士の男性のほうが力を発揮してくれそうです。
結婚生活で譲れない点は他のところにあると思います。井川さんは芸術家らしい話をしてくれました。
「昔の映画ですが『レオン』は今でも心に残っています。交わりそうにない2人の愛が描かれているから。愛は映画だけでなくすべての芸術作品に私が求める要素です。男女間の愛だけでなく、家族愛でも友情でも構いません。そして、私も愛を共有できる相手が欲しいと思っています」
愛を共有できる相手。素敵な表現ですね。それならばオネットでも相手が見つかりやすいと思います。こういう記事をちゃんと読んで、井川さんの内面を重視してお見合いを申し込んでくれる文化系の男性が多いからです。来年の今ごろは、井川さんは意外な経歴の男性と結ばれて笑っている気がします。
※文中の受けオネット会員は仮名です。井川美鈴さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。