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想像を超えた「おぞましい役割」に「背筋が凍る」神社の一角に置かれた「謎の鉄板」が語り継ぐもの/藤沢市

ころんころライター(藤沢市)

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藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ(81カ所目)。

1945(昭和20)年8月6日の8時15分、人類史上初めて広島市内に原子爆弾が投下された「広島平和記念日」の今日は、藤沢市辻堂元町にある『八森稲荷神社』の敷地内に置かれた「謎の鉄板」です。

『JAさがみ辻堂支店』から東へ100メートルほど進むと『西町公民館』があります。

そのはす向かいに佇む『八森稲荷神社』。

『八森稲荷神社』総本社は伏見稲荷大社
『八森稲荷神社』総本社は伏見稲荷大社

立ち寄って参拝をした際...

社殿
社殿

ふと右手側に立て看板があることに気づきました。その横には分厚い鉄板が。

近付いてみると…

看板にはこう記してあります。

「鉄板と下瀬火薬」 明治二十一年(一八八八年)に旧海軍技手の下瀬雅充(しもせまさちか)が、ドイツから持ち帰った新火薬を、大砲を使って辻堂海で試射しました。試射は成功し、「下瀬火薬」と命名。後の日露戦争で実戦に使用され、その威力で威名をはせました。 試射には、何枚かの鉄板が標的や砲台に使用されましたが、これはその内の一枚とされています。この度、鉄板をここに設置するにあたり、専門家に時代考証をお願いしましたところ、この鉄板は当時英国で製造された戦艦三笠やタイタニックの鋼板と化学成分が類似していることから、英国で製造されたものであることが分かりました。平成二十四年四月十七日 藤沢市 西町町内会」

この鉄板は、日露戦争の演習時、実際に標的等として使われたものでした。実戦での標的は敵地や人だったわけで...想像すると背筋が凍ります。

当時のようすについては PHPオンライン衆知 WEB歴史街道(外部リンク)に詳しく書かれています。またこの鉄板と同様のものが、本鵠沼の『第144号 緑の広場』にもあるようです。

神社の片隅で、戦争の歴史を静かに語り継ぐ鉄板。『八森稲荷神社』へ足を運び、平和の尊さを改めて考えてみませんか?

基本情報
『八森稲荷神社』
住所:藤沢市辻堂元町3丁目15
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。

ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所超え。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※毎週日曜の20時10分に、LINEを通じて1週間分の記事を「まとめてお届け (ダイジェスト配信)」しています。友だち追加すると、藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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