#iPhone15Pro の容量に迷ったらiCloudとの損益分岐点を見極めよう2TB分を2年4年?
KNNポール神田です。
本日、2023年9月22日(金)続々と、iPhone15の到着の書き込みがSNSを中心に増えている。新機種のご到着おめでとうございます(予約開始は2023年9月15日金)。
■続々と届くiPhone15の到着リポート!
それにしても、1週間前の早期予約分に関しては、日本全国どこへでも発売日の午前中に届くAppleのロジスティクスには驚くばかりだ。それも日本は最も産地の中国に近い国だ。それ以外の国では時差はあれど飛行機の便数も限られていながら世界の僻地にも一週間で受注して届けるのだから驚愕の生産と流通マネジメントだ。
アップルデリバリーのヤマト運輸ADSC支店のすごさだ。
■iPhoneの価格差は、記憶容量の差
今回のiPhoneは、ドル高円安のあおりを受けて世界でもiPhoneの高価な国のひとつとなってしまった。むしろ、一番値段の影響を受けるのはモデルの差というよりも記憶容量の差ではないだろうか?
そう、Appleの高利益体質の源泉はなんといっても、この交換できない記憶容量にある。Appleはストレージだけで1台あたり4万円儲かるからだ。
知人でカメラ関連に詳しいジャーナリスト荻窪圭 氏が、iCloudで対応しているので、本体の容量にこだわらないというコメントを見て、iCloud何年分で本体の対容量価格差を埋めることができるのだろう?という疑問を持った。
荻窪圭氏からの『iCloudを使わない手はない』コメント
iCloudの特性は、あくまでもバックアップだから、本体の画像管理は必要だが、容量の価格目安としてお伝えしておきたい。
■iCloudの価格とiPhone15との損益分岐年数は?
通常、iCloudの価格表記は、一ヶ月単位なので、年間契約でも×12ヶ月で計算しないと1年間の価格はわからない。
5GBまで無料。50GBまで130円税込み 200GBまで月額400円税込み 2TBまで月額1,300円税込み
これを年でかけるとこのようになる。
そして、それを今度はiPhone15ProとMaxとの価格差であらわしたのがこちらの表だ。
256GBを標準記憶容量として考え、512GBにすると本体価格は3万円アップとなる。1TBとするとさらに6万円アップとなるのだ。
そこで、512GBの3万円アップに匹敵するとiCloudの2TB 2年間(24ヶ月)で3万1,200円となる。
1TB(1,000GB)とするとiCloudの2TB 4年間(48ヶ月)で6万2,400円となる。
つまり、iPhone15Pro256GBを買って、2年間(24ヶ月)だけであれば、512GBにアップする3万円同等で+2TB使えるという計算が成り立つ。
1TBアップの6万円分であれば、+2TBの4年間(48ヶ月)だけで、2倍容量の大きい2TBのiCloudを使うことができる。
そう考えて考慮してみると…
iCloudの2TBの月額1,300円の方が、2年3,1200円 4年6万2,400円がお得に見えてこないだろうか?
もちろん、ビデオクリエイターの内蔵容量を目一杯使う人や、アプリケーションをてんこ盛りの人は例外だ。
なんとなく、容量が大きい方がよくてお金にも余裕がある人はそれでも良い。
しかし、なんとか、がんばってiPhone15Proにした人にとっては、iCloudの2TBの2年以内、4年以内という単位の契約で、使用の容量に応じて選択肢を変えるという戦術も使い勝手が良い人もいるのではないだろうか?
Appleの上手なところは、200GBの次が、2TBの10倍もの容量差があるところだ。
1TBのiCloudがあれば、もっと迷わず選択できるのに。
■ティム・クックCEOの記憶容量戦略
いやいや、そこは、策士たるティム・クックCEOの最大の記憶容量戦略なのだ。
Appleの最大の利益の源泉だ。製造工程にあまり関わることなく最大の売上に貢献できるところだからだ。
iPhoneの容量とiCloudがカニバルことなく、うまく棲み分けを実現させているからだ。
本当にうまい儲け方を発明したものだ。