採用担当者が知ると得する話・4~「奨学金返済支援制度をはき違えていないか?」
◆同じ大浴場付きでも明暗分かれる
まずは、ビジネスホテルの話から。
ビジネスホテルでちょい高めでも人気なのが、ドーミーインだ。朝食が美味しい(郷土食もあり)、夜食もあり、アイスもあり、でくつろげる。そして、評価が高いのが大浴場・温泉付きであることだ。チェックイン時間は深夜も空いており、朝も10時(一部は9時)くらいまでは入れる。筆者も、このドーミーインのファンで、地方出張の旅に宿泊料を気にしつつ、泊っている。
さて、この大浴場は、利用者からの高評価だけではない。運営側からすれば、個々の部屋で入られるよりも節水となり、その分だけ経費が安くなる。ドーミーインは一部の部屋がシャワーブースのみ、これは本来なら大きなマイナスだ。しかし、「いや、でも温泉あるし、ドーミーインだし」ということで、結果的にはきちんと宿泊客を確保できている。それくらい、大浴場の評価は高い。
このドーミーインの成功を見て、他のチェーンや独立型のビジネスホテルでも、大浴場を導入するところが増えた。
が、大浴場付きとしながら、そこまで利用者から評価されないビジネスホテルは少なからずある。当然ながら、ドーミーインほど、成功はしていない。
たとえば、大浴場と言いつつ、4人入ればギュウギュウ詰めとなる小浴場とか。
夜も25時クローズならまだしも、24時でクローズとか。酷いところだと23時クローズもあった。
朝は朝で、ひどいところだと8時クローズとか、そもそも朝入浴は、なし、というところも。
もちろん、清掃や人不足を考えれば致し方ない部分があるのかもしれない。
しかし、元はドーミーインの成功を見て、それを真似たはず。
ところが、真似たホテルの少なからぬ数が、ドーミーインの成功の理由(利用者の満足、そして節水効果の両方にあること)を見逃している。
本稿はドーミーインの広告記事ではないが、競合する都市にある×と▲と●ホテルの自称・大浴場には少なからず失望した。たぶん、二度とは泊るまい。
さて、本稿は採用担当者向けの有料記事である。
その記事でビジネスホテルの大浴場について先に書いたのは理由がある。
奨学金返済支援制度は「ビジネスホテルの大浴場」と同じ理屈だからだ。
以下、有料公開部分の項目
◆ビジネスホテル・大浴場の節水と同じ部分とは
◆情報化の時代に情報を出さないなんて
◆「やってますよ」感では話にならない
◆複雑すぎてもトラブルの元
◆無関係の話をされても就活生には響かない
※有料公開部分は約3700字
【人事向けバックナンバー】
採用担当者が知ると得する大学の話・1~「ユニーク学部名を深掘りして双方損」(2022年5月3日公開)
採用担当者が知ると得する大学の話・2~「教育系学部切り捨てが昔と違う理由」(2022年6月12日公開)
採用担当者が知ると得する話・3~DMを出しても反応は半減・7割減の理由」
(2023年1月31日公開)
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以降、不定期で記事公開予定
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